2015年9月11日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日比35円40銭(0.19%)安の1万8264円22銭でした。
明確な要因が見当たらない中、週末要因でポジションを手仕舞う動きや
来週初に主要なイベントが控えていることもあり、
前日の終値を挟んで様子見の相場になりました。
下げは一服したこととして見られることができ、
来週からの回復基調を期待させる一週間になりました。
前日の米国市場は小幅な反発となりました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発で、
前営業日比76ドル83セント(0.5%)高の1万6330ドル40セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比39.722ポイント(0.8%)高の4796.251で取引を終えました。
10日のアジアや欧州市場が総じて下げたことを受け
(ドイツ株DAX92ポイント安の10210 、
ロンドン株も反落して73.20ポイント安で終了)
米国市場でも投資家心理が冷で、 売りが先行して始まりましたが、
基本は方向感に欠け、前日の終値を挟んでの動きで終始しました。
日本株式市場は大きな材料になるような要因はなく、
欧米市場がまちまちな動きをみせたことで、
とりあえずポジションを手仕舞う動きから始まりました。
朝方は売りが先行、144円安く始まりました。
売り一巡後は下げ幅を縮小し、前日の終値を挟んでの動きとなりました。
来週に予定されている日銀金融政策決定会合、
米連邦公開市場委員会(FOMC) など主要なイベントが
控えていることから、その結果を見極めたい雰囲気が強く
様子見ムードが強く支配しました。
終わって見ると −35円の18,264円で今週の取引を終えました。
テクニカル的には昨日のローソクに包まれる
上髭の長い陽線を形成、ローソクの幅が狭まってきていることで
強い上昇期待よりは、落ち着きを取り戻していると解釈するのがよいでしょう。
週足では先週52週線を割り込んでから、今週は暴騰でぬこうとしましたが、
結局は上髭でタッチすることに終わり、形は高値と安値を切り下げる
下落の形になりました。
来週以降の動きとしては、下値が落ち着きつつあるので、
調整を挟みながら、下げ幅の半値戻しに挑むと考えられます。
8月11日の高値20,946円から直近の安値である、
9月8日の17,415円まで下げ幅は3,531円、
これに対する「半値戻し」の19,180円付近なので、
まずは1万9,000円台への回復を目指して動くと見られます。
その後、年末にかけて2万円台を目指すことになると判断しています。
今週もお疲れ様でした。
個人的なことで恐縮ですが、明日の9月12日はジョンの新刊
「世界一やさしい株の信用取引の教科書1年生」が正式発売されます。
週末ということもあり、調整局面や暴落では何をすべきか、
ぜひ手にとってじっくり読まれてみるのはいかがでしょうか。
来週、すっきりした頭で戻ります。
■各市場の動き
日経平均(円):18,264.22 -35.40 -0.19%
NYダウ(ドル):16,330.40 +76.83 +0.47%
ドル(円):120.55-58 -0.32円高 -0.26%
ユーロ(円):136.04-08 +0.78円安 +0.58%