2015年10月01日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比334円27銭(1.92%)高の1万7722円42銭でした。
欧州と米国など世界の主要な市場が上昇したこと、
中国の経済指標が小幅なポジティブになったことで
中国の先行きに関する懸念が後退した要因を反映して力強い上昇をみせました。
前日の高値を切り上げることで、底抜けに対する期待感が
持てる雰囲気なってきましたが、まだ油断は禁物です。
前営業日の米国市場は大幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に上昇して、
前営業日比235ドル57セント(1.5%)高の1万6284ドル70セント、
ナスダック総合株価指数は7日ぶりに反発 して、
前営業日比102.844ポイント(2.3%)高の4620.165で取引を終えました。
直近の急激な下げに対する反発が続く中、
アジア・欧州など株式市場の動きが堅調になってきたことを受け、
(ドイツ株DAXは210ポイント高の9660 、
ロンドン株は152.37ポイント高で終了)
投資家心理が改善し、米國株式市場にもリスクをとる動きが広がりました。
前日の上げで米国市場の上昇要因にもなった日経は
世界全体の株高動きを受け、買いが先行して始まりました。
日経は昨日の終値より91円高くスタートし、
日銀の追加金融緩和観測が加わることで上げ幅を拡大させました。
ファンダメンタル的にはまだ懸念要因が払拭されたとは言い難いですが、
世界全体の動きから考えるとき、
この2日の動きは意味のある転換に来ているように見えます。
テクニカルに分析してみましょう。
9月29日に−714円 と暴落し、9月8日の安値17,415円を割り込み
新たな安値を作ってしまいました。
その後、前日の9/30は+457円、10月初日の本日は+334円と、
暴落の下げ幅を取り戻しながら、9/29に開けたギャップを埋めました。
底入れの雰囲気が濃厚になってきましたが、
もう1日ギャップを開けながら陽線を作ってくれると、
(いわゆる” 赤三平”と呼ばれるものです)
より確信の持てる底入れ、トレンド転換となります。
この動きが実現された後も一気に上がるのではなく、
一服して、上昇幅に対する利益確定が出た後、
反転しながら再び上昇するというのが典型的な動きとなります。
明後日が週末で雇用統計の発表を控えていることを考えると、
考えられるシナリオです。
しかし、この形が現れると値動きが落ち着き始め、
上昇→調整→より大きく上昇の波に変わってくることが期待されます。
■各市場の動き
日経平均(円):17,722.42 +334.27 +1.92%
NYダウ(ドル):16,284.70 +235.57 +1.47%
ドル(円):120.15-18 +0.13円安 +0.11%
ユーロ(円):133.90-94 -0.87円高 -0.65%