2015年10月07日の東京株式市場は6日続伸しました。
終値は前営業日比136円88銭(0.75%)高の1万8322円98銭でした。
6日続伸は2ヶ月半ぶりで、市場の雰囲気を1万8,000円台に安着させる動きになりました。
日本郵政関連で一部では過熱感が懸念される中、
サプライズのない日銀の金融政策維持発表で底硬さを確認すると、
上げてくる力強さを見せつけました。
前日の米国市場は 続伸と反落まちまちになりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な上昇で、
前営業日比13ドル76セント(0.1%)高の1万6790ドル19セント、
ナスダック総合株価指数は5日ぶりの反落で、
前営業日比32.903ポイント(0.7%)安の4748.361で取引を終えました。
原油先物相場が大きく上げたことで、
ダウの石油・資源関連株が買われて上昇をリードしました。
しかし、直近の急速な戻りに伴い、上値は重くなり、
上げ幅を著しく縮小させながら引けました。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの2σを飛び出したので
一服感も出やすい雰囲気です。
日本株はまちまちな米国市場の動きを引き継ぐと共に、
日銀の発表を控えて様子見ムードが広がり、
前日の終値を挟んでの方向感のない展開になりました。
追加緩和は期待した市場の雰囲気とは違い、金融政策の現状維持が明らかになると
190円まで下げる場面もありましたが、
安値は割り込まない力強さが確認されると、急速に買い戻されました。
黒田さんの発言は強気継続でありながら、
言い方としては追加緩和3弾を期待させるようにニュアンスも残こしています。
(つまり分かりにくいということですよ)
テクニカル的には前日のローソクに並ぶ形で陽線を形成、
方向感は掴みづらい動きになりました。
しかし、1万8,000円付近に位置している25日線をしっかりサポートにしていることから
地合いの強さは確認されています。
昨日あたりから、利益ののってきた銘柄の中から
利益確定になる銘柄や続伸する銘柄が混在して現れているので、
一回調整が入る雰囲気になりつつあります。
一回調整が入ると1万7,800円台までを最初の目処に考えてください。
ここから引き返すと市場の体力が回復してきたと
確認する材料になれます。
東証1部の売買代金は概算で2兆5804億円、
売買高は23億2839万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1271、
値下がり銘柄数は539、変わらずは89でした。
■各市場の動き
日経平均: 18,322.98 136.88 +0.75%
NYダウ(ドル):16,790.19 +13.76 +0.08%
ドル(円):119.97-00 -0.19円高 -0.16%
ユーロ(円):134.80-84 +0.03円安 +0.02%