2015年10月14日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比343円74銭(1.89%)安の1万7891円00銭でした。
欧米市場が全般的に軟調な動きになってきたこと、
為替市場で円高基調が継続したこと、
中国の貿易統計が市場予想を大きく下回ったことでアジア市場が総じて
軟調な動きになったことなども加わり、投資家心理が後退しました。
一服入れていく形から、どちらにも行けそうな形に変わってきたので、
まずは利益をしっかり確保してから次の流れに乗る準備をする必要があります。
前日の米国市場は8日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は8日ぶりに反落して、
前営業日比49ドル97セント(0.3%)安の1万7081ドル89セント、
ナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反落して、
前営業日比42.034ポイント(0.9%)安の4796.609で取引を終えました。
7日に渡る続伸で利益確定が出やすい位置にきていたこと、
中国の9月貿易統計で輸入額が前年同月比で2割減少したこと、
アジアや欧州の市場が総じて下げたことなどで
(ドイツDAXは87ポイント安の10032 、
ロンドン株は続落して28.90ポイント安で終了)
投資家心理が冷えました。本格的な下げというよりは
当然あるべき調整という位置付けでいいでしょう。
テクニカル的には先週より下雲抜けを実現、
現在は75日移動平均線に止まっている状態で、一回調整は入っていい形になっています。
日本株は米国市場や欧州など世界の株式市場が総じて
軟調な動きになったことを受け、大きくギャップあけて始まりました。
中国の貿易統計が市場予想を大きく下回ったことでアジア市場が総じて
軟調な動きになったこと、為替市場では119円台と円高基調が続いたことも
投資家心理を後退させ、幅広い銘柄に売りが広がりました。
テクニカル的には9/29から10/9の上昇幅を100とした場合、
フィボナッチ分析では本日の安値で上昇幅の61.8%をタッチしています。
またこのポイントには25日移動平均線、基準線、転換線がすべて絡んでいることから
方向感の掴みづらい模様になっています。
ここで反転すると上昇モードへ早期の復帰を期待できますが、
さらに調整に入る場合、次の確認ポイントは半分押しの1万7,660円付近になります。
昨日と本日の動きで利益ののっている銘柄も利益確定ポイントに達した銘柄が
多くでていますので、しっかり利益は確保してから次のトレンド転換を待つ
戦略でいきましょう。
東証1部の売買代金は 2兆4053億円、
売買高は24億3433万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1678と全体の9割近く 、
値上がりは183、変わらずは39でした。
■各市場の動き
日経平均:17,891.00 -343.74 -1.89%
NYダウ(ドル):17,081.89 -49.97 -0.29%
ドル(円):119.61-64 -0.10円高 -0.08%
ユーロ(円):136.26-28 -0.25円高 -0.18%
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