2015年10月19日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比160円57銭(0.88%)安の1万8131円23銭でした。
先週の2営業日で大幅に上昇したことで利益確定の動きが出やすいことに加えて、
中国のGDPが7年ぶりに7%台を割り込む結果になったこと、
月末に予定されている日銀の金融政策決定会合、 FOMCなどを控え、
積極的に買い進める雰囲気になりにくいことが組み合わせて下落しました。
前日の米国市場は大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比74ドル22セント(0.4%)高の1万7215ドル97セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比16.588ポイント(0.3%)高の4886.688で取引を終えました。
ダウは前日に引き続き、2カ月ぶりの高値を更新してきました。
利上げの実施が遅れるとの観測が市場の中に残っており、
日本を始め主要な市場が総じて高いことで買いが広がりました。
しかし、上昇を牽引するような目新しい材料はとぼしく、
上値では売り物に押される動きになりました。
日本市場は 米国市場が続伸して好材料になりましたが、
先週の終わりにかけては上げ幅を縮小したこと、
中国の7-9月期GDPの発表を控えていることから
積極的に買いを入れる動きにはなりにくく、売りが先行して始まりました。
明確な材料がない中、下げ幅を拡大して午前中は150円やすい
1万8100円台半ばまで進む場面もありました。
その後下げ幅を縮小して市場では下振れすると予想された中国のGDPが
物価変動を除く実質で前年同期比6.9%増えたと発表され、
6年半ぶりに7%を下回ったと伝わったことや、
日銀の金融政策決定会合、 FOMCなどを控えて様子見ムードが広がることで、
先週末の上げ幅の半分ほどをなくしながら下落して終わりました。
2ヶ月ぶりの低調な商いは様子見ムードの強さを物語っています。
強くはありませんが、とは言って積極的に下値を売り込む場面にもならなかったことから
日本株は底硬さを取り戻していることがわかります。
テクニカル的にはギャップ開けて上昇した先週末の上昇を消して
ギャップが埋まる陰線を形成、
安値では25日移動平均線の直前に止まりました。
今週も引き続き、この25日移動平均線が支えになってくれるかが
注目ポイントです。
再び分かりにくい動きになってきましたが、
保持して動きの少ない銘柄はじっくり構えて落ち着いてついて行きましょう。
東証1部の売買代金は概算で1兆9952億円、
2カ月ぶりの2兆円割りなりました。売買高は18億7544万株、
東証1部の値上がり銘柄数は636、値下がり銘柄数は1156で6割、
変わらずは109でした。
■各市場の動き
日経平均:18,131.23 -160.57 -0.88%
NYダウ(ドル):17,215.97 +74.22 +0.43%
ドル(円):119.36-38 +0.24円安 +0.20%
ユーロ(円):135.64-68 +0.20円安 +0.15%