2015年11月06日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比149円19銭(0.78%)高の1万9265円60銭でした。
為替市場でき続いている円安基調 、
安倍晋三首相の発言や 黒田東彦日銀総裁の発言などが続き、
買い安心感が広がりました。
一方、終わりにかけて本日発表予定の雇用統計を控え、
利益確定により上値は抑えられました。
前営業日の米国市場は完全に方向感を失った迷いの相場でした。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比4ドル15セント(0.0%)安の1万7863ドル43セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比14.741ポイント(0.3%)安の5127.738で取引を終えました。
特別な要因はなく、翌日に予定されている
雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がりました。
日本市場は為替市場で継続して円安が進と同時に、
主要銘柄の堅調な業績発表で、日本企業の好調ぶりが確認されることで、
上昇して始まりました。
景気対策を示唆する安倍首相の発言
(「来月まとめる(16年度)税制改正大綱では確実に上乗せし、
さらなる引き下げを実現する」)
日銀の黒田東彦総裁の発言
(「設備投資や賃金の伸びがやや鈍い印象は否めない」、
「物価目標の早期達成のため必要ならちゅうちょなく対応する」)
“だからどっぢ?”的な発言が注目を集めましたが、
今はポジティブに捉えようとするトレンド相場、
市場は上昇で答えました。
午後になると、本日の雇用統計発表を睨んで
目先の利益を確定する動きが広がりましたが、
週末要因を考えても力強い動きで終わりました。
テクニカル的にはついに持ち合いから、高値を切り上げる展開、
最終盤を迎える決算発表が大きなショックにつながらない限りは
来週からの動きに期待できそうです。
先週末では「持ち合いながらも安値を切り上げる動きが予想される」と
解説しましたが、気持ちよくその通りの動きになってくれた一週間でした。
昨日の解説通り、トレンドは訪れているので、
すでに保有している銘柄は利益を伸ばす、
トレンドを転換しながら買いのチャンスが訪れた銘柄に関しては
積極的に取り込んでいいタイミングです。
様子見ムードを反映して出来高は細ぼり
東証1部の売買代金は概算で2兆4248億円、
売買高は20億3608万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1311、
値下がり銘柄数は497、変わらずは102でした。
今週もお疲れさまでした。
急に寒くなってきたので、
風邪ひかないようにご自愛ください。
■各市場の動き
日経平均:19,265.60 +149.19 +0.78%
NYダウ(ドル):17,863.43 -4.15 -0.02%
ドル(円):121.88-90 +0.08円安 +0.07%
ユーロ(円):132.45-48 +0.46円安 +0.35%