2015年12月07日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比193円67銭(0.99%)高の1万9698円15銭でした。
欧州中央銀行(ECB)の追加緩和に対する失望売りから
米国市場が見事に大幅に反発したことを受け、
日本市場も上昇しましたが、後半になると利益確定の売りに押されました。
これでECBの影響は先週解説した通り、一時的な材料で終わったと判断できます。
前営業日の米国市場は大幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比369ドル96セント(2.1%)高の1万7847ドル63セント、
ナスダック総合株価指数も大幅反発して、
前営業日比104.744ポイント(2.1%)高の5142.271で取引を終えました。
大幅反発の材料は2つ
- 4日発表された11月の米雇用統計
非農業部門の雇用者数が市場予想の20万人増加を上回り、
21万1000人増の結果になったこと
- 市場の失望を確認して、ドラギ総裁が講演で、
必要であれば追加の金融緩和に踏み切る考えを示したこと
1,2の要因が相まって投資家心理が改善、
市場全体の上昇を牽引しました。
日本市場も米国市場の流れを引き継ぎ、大幅に上昇して始まりました。
日経の始値は19,710円で前営業日の終値より206円高くスタート、
円安の進行と、先週の大幅な下落から自立反発の要素も加わり、
勢いよく伸びました。
しかし、それ以上上げ幅を拡大することはできず、
高値付近では短期の利益確定売りに押され、上昇幅を縮小させながら終わりました。
終わってみると、193円67銭(0.99%)高。
テクニカル的には上髭の長い十字架の形、
25日線に支えられ、本日でトレンド転換をしてきた形になりましたが、
形からしてまだ強い回復とは判断するのが難しい状況です。
ただ、ECBの追加緩和による失望売りは一時的な要因で終わったので、
もとの上昇トレンドに対応する行動を
淡々と行っていきましょう。
12月末までは上昇目線を崩さず、
上げで利益をとる戦略を継続していきます。