2015年7月2日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比193円18銭(0.95%)高の2万0522円50銭でした。
ギリシャ問題の進展を受け全面高になった
欧州市場の流れを引き継ぎ、6/29に開けたギャップが
ほとんど埋まるところまで買い進められました。
これで一旦上昇トレンドへ再び戻ってきたと判断できますが、
ニュースによって激しく動く相場なので、引き続き注意は必要です。
前日の米国市場は欧州市場の好調な動きを受け、大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸しで、
終値は前営業日比138ドル40セント(0.8%)高の1万7757ドル91セント、
ナスダック総合指数も続伸して
前営業日比26.256ポイント(0.5%)高の5013.123で取引を終えました。
ギリシャが緊縮策をおおむね受け入れる方針と伝わることで、
欧州株式市場が大幅に上昇したことを受け、
米国市場にも買いがひろがりました。
日本市場は大きく続伸した欧米市場の動きを引き継ぎ、
大きく買いが先行して始まりました。
200円を超える上昇幅で維持してきましたが、
積極的に上値を追うには材料にかけている雰囲気で、
明日の雇用統計など重要なイベントを前に様子見を決め込む動きも加わり、
引けにかけて上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
上下激しく変動する方向感のない動きが続きながら、
安値を切り上げながら6/29に開けたギャップを埋めに取り掛かっています。
下値を切り下げる要因は 考えにくい 雰囲気ですが、
続けて発信しているとおり、神経質な動きが続いているので、
欧州の動きには継続的に注意する必要があります。
ギリシャが受け入れる姿勢を「ちらっと」はみせたものの、
EU側は5日の国民投票の結果が出るまでは交渉に再開はないと決めているので、
波乱要因はまだまだ解消されてない状況です。
テクニカル的には、上雲に到達する前に切り替えして
トレンドを転換した陰線を形成、
ギャップを開けながら、前回のギャップに飛び込む、その上に陰線という
なんとも分かりづらい動きをしていますが、
上昇トレンドへの復帰は観察されたと思っていいのではないでしょうか。
25日線をしっかり抜けてきたので、ここを支えにして再び勢いのある
上昇トレンドをみせてほしいところです。
■各市場の動き
日経: 20,522.50 +193.18 +0.95%
NYダウ(ドル):17,757.91 +138.40 +0.79%
ドル(円):123.38-42 +0.77円安 +0.63%
ユーロ(円):136.56-60 +0.31円安 +0.23%
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