2016年1月8日の東京株式市場は5日続落しました。
終値は前営業日比69円38銭(0.39%)安の1万7697円96銭でした。
これで2016年の新年に入って最初の週間は上昇が1日もないくらい相場になりました。
年初5日続落は相場が始まってから初めてのことで
歴史的な現場にみなさまはいることになります。
本日の動きで特徴的なのは下げよりは、200円を越える上昇幅から
下落に転じるほどの荒い値動きにあります。
市場の関心は本日の発表の雇用統計に向かっています。
前営業日の米国市場は大幅な反落になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅に下落して、
前営業日比392ドル41セント(2.3%)安の1万6514ドル10セント、
ナスダック総合株価指数は6日続落して、
前営業日比146.339ポイント(3.0%)安の4689.426で取引を終えました。
再びサーキットブレーカーが発動して取引が停止された中国の影響で
欧州市場も大幅に下落(ドイツ株DAXは234ポイント安の9979、
ロンドン株大幅続落の119.30ポイント安で終了)するなど
世界株安が進むことで投資家心理がリスク資産から遠ざかる方向に動いています。
日本市場は米国市場の軟調な動きを引き継ぐことなく、
プラスになる場面が目立ちました。
前日までの続落があり自律反発の位置にきている上に、
中国市場が反発するなどを受け、買いが戻り、200円の
上げ幅を見せる場面もありました。
しかし、上値を積極的に追い上がる動きにはなりにくく、
高値付近で利益確定がふくらみ、上値が抑えられました。
本日の夜に控えている雇用統計の発表も積極的な買いが
入りにくい雰囲気に一助しました。
テクニカル的には1万7,500円台まで進んで、ボリンジャーバンドの-2σを
下回る弱い陽線、形は昨日の高値と安値を切り下げる下落の形になりました。
長い上ヒゲが市場の迷いを表しています。
空売りでポジションをもった銘柄は利益が乗ってきて、
一回反転する動きになりやすいところにきています。
発生した利益はしっかり取りながら次の戦略を考えましょう。
株価指数オプション1月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う取引で、
東証1部の売買代金は概算で3兆2017億円、 売買高は25億9124万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は 1466、
値上がり377、変わらずは92銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 17,697.96 -69.38 -0.39%
NYダウ(ドル): 16,514.10 -392.41 -2.32%
ドル(円): 118.20-30 +0.19円安 +0.16%
ユーロ(円): 128.64-66 +1.39円安 +1.09%
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