2016年1月13日の東京株式市場は7営業日ぶりに大幅に反発しました。
終値は前営業日比496円67銭(2.88%)高の1万7715円63銭でした。
年明けで6営業日連続の下げた後、年初来の上げ幅で反発してきました。
欧米株式市場の上昇で投資家心理が改善、前日までの下落が
下げすぎとの見方も手伝い、買いが戻ってきました。
中国に対する不安が和らいだことと、為替市場では円安・ドル高に推移したことで
本日の高値付近で引けました。
下げ止まりでホッとしていますが、ここからの戦略は本文の中で詳しく解説するので、
サボらずに最後までお読みください。
前営業日の米国市場は続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸で、
前営業日比117ドル65セント(0.7%)高の1万6516ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は9日ぶりに反発して 、
前営業日比47.930ポイント(1.0%)高の4685.919で取引を終えました。
欧州市場の上昇に加えて
(ドイツ株DAX160ポイント高の9985 、
ロンドン株 は57.41ポイント高で終了)
中国人民銀行(中央銀行)が12日、オフショア市場(*)で人民元買い介入を実施、
人民元安と株式市場の下げに歯止めが掛かったことで
投資家心理が改善しました。
(オフショア市場:香港など中国本土外の外国為替市場)
日本市場は欧米市場が安定してきたことに加えて、
為替市場で円高の動きが一服して、円安・ドル高に触れたこと、
中国の経済に対する懸念が和らいだことなどが相まって
前日の終値から大幅に上昇して始まりました。
心理的には戦後初めてとなる6連敗のこともあり、
下げ過ぎという判断が加わることで本日の高値付近で引ける動きになりました。
テクニカル的にみると、2015年9月29日の安値1万6,901円の手前で下げ止まり、
線を引くとほぼ一直線で並ぶダブルボトムを形成してから
本日反発の陽線になりました。
明日も空をあけながら始まったそのまま上昇して引けるなら
1/11-13の3つのローソクがリバーサルアイランドになり、
強い流れの転換を表すことになります。
空をあけなくてもここから反転していき、当分は戻りの流れになることを確認したいなら
明日も本日の高値を抜けて「底ぬけ」をしっかり演出することの確認が必要です。
基本戦略は空売りしたものを慌てて処分するよりは
今回の下げでしっかり下降トレンドに乗った銘柄も出てきたので、
継続して注目しながら次の転換時期を待つことが必要です。
買いもトレンド転換の買い戦略が有効で、
「底だ!」と思い込み、大量の資金をつぎ込むのはひかえましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆4961億円、
売買高は21億3909万株でした。
息を吹き返した東証1部の値上がり銘柄数は1833と、なんと全体の約95%、
値下がりは77、変わらずは25銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 17,715.63 +496.67 +2.88%
NYダウ(ドル):16,516.22 +117.65 +0.72%
ドル(円):118.18-22 +0.79円安 +0.67%
ユーロ(円):128.08-10 +0.22円安 +0.17%