2016年1月28日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比122円47銭(0.71%)安の1万7041円45銭でした。
FOMCの発表結果が売りを呼んで大きく反落した米国市場の動きを引き継ぎ
売りが先行して始まりましたが、
前日の終値を挟んでの動きに終始し、迷いを強める動きになりました。
為替市場では円高の動きが一服、円安が進みましたが、
上昇を牽引するように要素になるには力不足でした。
これからの戦略といくつかの銘柄についても言及しているので、
最後までお読みください。
前日の米国市場は反落になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な反落で、
前営業日比222ドル77セント(1.4%)安の1万5944ドル46セント、
ナスダック総合株価指数も大きく反落して 、
前営業日比99.506ポイント(2.2%)安の4468.167で取引を終えました。
市場の注目を集めていたFOMCの発表は
「世界景気や金融環境の進展を念入りに注視する」との文言を加えるくらいの内容で
市場の上昇を牽引するには力不足な内容、
またiPhoneの減速で懸念されていたアップルの株は6%以上を下げ、
共に大きく下げたボイングと合わせて2銘柄だけで市場を120ドル以上下げました。
一つ一つの材料に敏感に反応する相場なので、
大きく下げたというよりは乱高下が続く動きの一つだと捕らえるのがよいでしょう。
決算結果が出そろい、米国景気の先行きに対する不安が払拭されない限りは
この不安定な動きが続くでしょう。
日本市場は米国市場の不安定な動きを引き継ぎ、
売りが先行して始まりました。
大きく売られて前日の安値を割り込む場面もみられましたが、
底値が固いことが確認されると、前日比プラスになるところまで
押し上げる場面もみられました。
後場に入っても明確な方向性を示すよりは前日の終値を挟んで
一進一退を繰り返し、前日の高値にわずかに届かない形のローソク足を形成して
反落して引けました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り下げる上下長いひげをもつ
ローソクを形成、迷いの中でも少し下に傾いた形になりました。
1万7,000円付近を下値の限度として認識し始めていることで、
1月21日の暴落が直近の底として固まりつつあります。
まだ方向性が見えない状態で空売りの買い戻しも進むことで
ポジションの整理が目立ち始めています。
相場観を少し変更しましょう。
個人投資家は「まだ不安だけど買っていいの?」のように行動出来ないタイミングなので
機関投資家にとっては少しずつ買いを仕込む時期です。
引き続き注目している大型・ディフェンシブを中心に
少ない株数で仕込みを入れるタイミングです。
もちろん1月21日の安値を割り込むようなことが再発する
すべて損失限定で処分です。
昨日は「花王(4452)やユニ・チャーム(8113)などは意味のある動きになってきたので、
注目の配分をあげてもいいのではないでしょうか。」と書き、
今日はより鮮明になってきました。
この文言に対して多くの質問を頂いているので、会員向け銘柄戦略部分では
振れるようにしておきます。
■各市場の動き
日経平均:17,041.45 -122.47 -0.71%
NYダウ(ドル): 15,944.46 -222.77 -1.38%
ドル(円):118.70-74 +0.46円安 +0.39%
ユーロ(円):129.25-30 +0.73円安 +0.57%