2016年2月1日の東京株式市場は大きく反発しました。
終値は前営業日比346円93銭(1.98%)高の1万7865円23銭でした。
2日で800円を超える勢いで1万8,000円台回復を目指す
位置まで進みました。
日本初の政策が世界の心理を改善させ、その影響をまた日本が受け継ぐ好循環です。
今後の戦略を含め、詳細は本文で伝えますので
本日も最後までしっかりお読みいただきますようお願いします。
前日の米国市場は大きく反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅な反発で、
前営業日比396ドル66セント(2.5%)高の1万6466ドル30セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反発して 、
前営業日比107.277ポイント(2.4%)高の4613.953で取引を終えました。
外部環境に揺れていた日本でしたが、
逆に日本初のニュースが世界を揺るがしました。
日銀会合でマイナス金利の導入を決め、
日本市場を始めて、欧州相場が一斉に上昇し
その流れを引き継ぎ大きく上昇しました。
下げ基調が強かった流れから一変、上げ幅は2015年8月26日の619ドル上昇以来、
約5カ月ぶりの大きさでした。
日本市場は自ら発したニュースで世界の市場が大きく動いた影響を
また自分で引き継ぎ、181円上昇して始まりました。
決算期の特徴である個別材料銘柄に対する物色に加えて、
マイナス金利による買い安心感が続き、相場をリードしました。
途中でのびなやむ場面もありましたが、
業績への影響が懸念される銀行、空運、海運以外の業種には
買いが続き、346円の上昇幅で本日の取引を終えました。
テクニカル的には上下に短いヒゲを伴う陽線を形成、
12月8日始めて25日移動平均線を超えました。
また、一目均衡表の基準線1ヶ月ぶりに抜けてきて、
テクニカルの見た目も改善してきました。
次の目標は1万8,000円を目指すところで、
関心事はマイナス金利の効果がどこまで続くかです。
原油や中国経済の懸念が払拭されないまま
マイナス金利材料だけで上昇相場が続くには無理があるからです。
戦略は個別銘柄の物色から素直に今の局面を受け入れる業種に
変えるのがよいでしょう。不動産関連は2日だけで加熱感が出ているので
一回熱を冷ましてから買い直しで乗っていくのがよいと判断されます。
■各市場の動き
日経平均:17,865.23 +346.93 +1.98%
NYダウ(ドル):16,466.30 +396.66 +2.47%
ドル(円):121.20-24 +0.58円安 +0.48%
ユーロ(円):131.45-52 +0.01円安 +0.01%