2016年3月10日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比210円15銭(1.26%)高の1万6852円35銭でした。
4日ぶりの反発でした。
為替市場で市場を悩ませていた円高基調が一服して、
円安に進んだことを受け、投資家心理が改善しました。
まだ乱高下を繰り返す持ち合いの領域での動きなので
安心して買いに向かう場面ではありませんが、変化の兆しが見え始めています。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の反発になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比36ドル26セント(0.2%)高の1万7000ドル36セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発して、
前営業日比25.554ポイント(0.5%)高の4674.379で取引を終えました。
原油先物相場が反発したことで投資家心理が改善して
買いが先行しましたが、ECBの理事会の(10日)結果を見極めたいという
様子見ムードも強く、上昇幅には限界がありました。
日本市場は米国市場の反発や、円高基調の一服で
買いが先行、上昇してスタートしました。
原油市場で3ヶ月ぶりの高値が出たことも追い風となり、
幅広い業種に買いが広がり、幅のある上昇となりました。
特筆すべきことは、電力関係のニュースです。
大津地裁が9日、関西電の高浜原子力発電所3,4号機の運転差し止めを
命じる決定をしたことで、 関西電力(9503)が大幅に安くなりました。
テクニカル的に日経は下ひげの長い中陽線を形成しましたが、
スタートから昨日の終値から離れて始まるギャップを形成、
前回ぶつかって下がったボリンジャーバンドの1σを超えてきました。
次のチェックポイントは高値が2つ並んでいる1万7,000円付近で
これを無事に抜けてくると次のトレンドが始まります。
短期の空売りを入れた分は今日のギャップ明けで消滅、
トレンド転換した銘柄が多くみられたので、
素直に順張りでついていくのがいいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆431億円、
売買高は19億8326万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1680(全体の86%)
値下がりは198、変わらずは65銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:16,852.35 +210.15 +1.26%
NYダウ(ドル):17,000.36 +36.26 +0.21%
ドル(円):113.56-60 +1.09円安 +0.97%
ユーロ(円):124.52-54 +0.98円安 +0.79%