2016年3月22日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発しました。
終値は323円74銭(1.94%)高の1万7048円55銭でした。
3月15日以来、4営業日ぶりに1万7000円台を回復してきました。
円高が一服したことや4日下げてきたので、反発のタイミングにきていたことに、
配当狙いの買いが入ることで追い打ちをかける形になりました。
しかし、本格的な上昇期待への買いとは言い難い側面があります。
その理由は?本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場はわずかながら上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は7日続伸して、
前営業日比21ドル57セント(0.1%)高の1万7623ドル87セント、
ナスダック総合株価指数も4日続伸して、
前営業日比13.225ポイント(0.3%)高の4808.872で取引を終えました。
原油先物相場が上昇したことや、金融緩和が続くとの見方から
買いが進みましたが、5ヶ月ぶりの7日続伸が続くなど、
利益確定も出やすく上値は重く抑えられました。
日本市場は円高基調が一服したことや、
前営業日まで4日連続さげてきたことから、反発の動きが期待され
買いが先行して寄り付きました。
213円高くスタートしてから、力強く伸び続け380円の上昇幅まで
演出する場面がありましたが、少し落ち着き、323円の上昇で終わりました。
テクニカル的には前営業日のローソクを直近の安値に位置付ける可能性を残しながら
トレンドが転換、このまま上昇すると、2月12日を底にする安値の切り上げが成立します。
ただし、本日の上昇を牽引した銘柄はトヨタなど、伝統的に配当利回りが高く
投資家に注目されやすい銘柄が多いことから、
本当の意味での上昇回復なのか、権利落ちを狙った季節的な要因なのかを
見極める必要があります。
またすぐ上には二等辺三角形の上辺が位置していることが懸念材料で、
こちらが抵抗として働くと、もう一度の調整はあっていい形になります。
日経のトレンド転換とともに、
転換による買いサインが点灯したものが多くなっています。
ファンダメンタル的にしっかりしたものには買いを仕込んでおいても
いいタイミングではないでしょうか。
今週の動きは明日によって決まると思われるので、しっかり観察したいですね。
■各市場の動き
日経平均:17,048.55 +323.74 +1.94%
NYダウ(ドル):17,623.87 +21.57 +0.12%
ドル(円):112.04-05 +0.71円安 +0.63%
ユーロ(円):126.13-18 +0.51円安 +0.40%