2016年4月15日の東京株式市場は小幅の反落になりました。
終値は63円2銭(0.37%)安の1万6848円3銭でした。
前日までの大きな上昇から週末をひかえている本日において
目先の利益確定が出てもいい位置で、そのままの動きになりました。
14日夜発生した熊本地震の影響が懸念されましたが、
影響範囲は限定的なものに終わりました。
一旦足元を固める動きになった日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅な続伸と反落、方向感のない展開となりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の続伸になって、
前営業日比18ドル15セント(0.1%)高の1万7926ドル43セント、
ナスダック総合株価指数は小幅な反落になって
前営業日比1.534ポイント(0.0%)安の4945.886ポイントで取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は再び5ヶ月ぶりの高値になってきました。
前日の日欧株式市場がしっかりした動きになったことに加えて、
前日まで買われていた銀行系株が引続き値を伸ばして
市場を支えました。しかし、ここまでの上昇を反映して、
そろそろ利益を固める動きに傾く雰囲気で、本日の夜は日経同様
利益確定を急いでから買い直しが入る動きが予想されます。
米国市場の方向感ない動きと、前日の大きな上昇を受けて、
日本株は目先の利益を固めておく動きで始まりました。
寄り付きは191円安くスタートした後、利益確定の売りをこなした後は
始値が安値になりました。徐々に下げ幅を縮めていき、
前日の終値を上回る場面もありましたが、
上値を追い上げる動きまでには繋がらず、-63円で引けました。
本日まで予定されているG20財務相・中央銀行総裁会議や、
17日の主要産油国の関係閣僚会合を控えていることから、
様子見ムードも強く、積極的な買いにつながるには限界がありました。
今週は11日の持ち合いと本日の利益確定以外は
1,000円以上の上昇幅を演出するしっかりした動きになりました。
週足では長い下ヒゲを持つ大陽線になって、
先週の安値が直近の四半期における安値切り上げになる可能性を残しました。
来週も今週の高値を切り上げていく場合は、当分の上昇基調はありそうです。
東証1部の売買代金は概算で2兆592億円、
売買高は19億8537万株で、様子見ムードを反映して
商いは細ぼってきました。
東証1部の値下がり銘柄数は1262、
値上がりは565、変わらずは125銘柄でした。
来週のテクニカルな注目ポイントとしては
一目の下雲の上辺に近づいていることから、ここを抜け出して、雲抜けになるか、
それともここで抵抗にあって、一旦調整に入るかです。
ファンダメンタル的には、4月中旬を過ぎてからそろそろ本年度決算が出ること、
直近の経済状況を反映してよい数字が期待しにくいことなどを
総合的に考えると、来週から月末にかけては神経質な動きが予想されます。
今週もお疲れさまでした。
調整に入る動きを反映して、多くのポジションは利益確定をするか、
損失限定の売りをこなしています。
来週は神経質な動きになりやすいことを念頭に入れて、
落ち着いた取引を心がけたいところです。
元気な姿で再会しましょう。
■各市場の動き
日経平均:16,848.03 -63.02 -0.37%
NYダウ(ドル):17,926.43 +18.15 +0.10%
ドル(円):109.37-38 +0.06円安 +0.05%
ユーロ(円):123.04-08 +0.04円安 +0.03%