2016年5月12日の東京株式市場は4日続伸になりました。
終値は67円33銭(0.41%)高の1万6646円34銭でした。
米国市場が前営業日の大幅な反発を打ち消す反落になったことや、
再び為替市場で円高の流れになったことを受けて売りが進みましたが。
朝方の売り一巡後は押し目を待っていた投資家の買いが入りました。
日経全体の地合いが改善してきたことが伺えます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大幅な反落になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅の反落になって、
前営業日比217ドル23セント(1.2%)安の1万7711ドル12セント、
ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落して、
前営業日比49.192ポイント(1.0%)安の4760.688で取引を終えました。
四半期決算が市場予想を下回ったウォルト・ディズニーや
百貨店メーシーズが大幅安となり、市場全体を押し下げました。
また、前日の大幅な上場で早くも利益確定を急ぐ動きも加わり、
前日の上昇分をちょうど打ち消すくらいの下落になりました。
原油市場の堅調な動きもあり、午後は下げ止まり、下げ幅を縮小させました。
日本市場は米国市場が大幅な下落になったことや、
為替市場が再び円高に触れたことで売りが先行して始まりました。
外資系証券会社の寄り付きの前注文動向は売り越しで
前日に40%の減益を発表したトヨタへの売りも加わり、
前日下落したCMEにさや寄せする形でスタートしました。
しかし、下げ幅が200を越してから、売りが一巡、
トヨタの下げが4.9%ほどの下げしぶりを見せることで、
日経全体にも下げしぶりが広がり、
押し目買いが入ることで下げ幅を縮小させました。
トヨタの下げに連れ安する形で自動車全体が下げる中、
日産の傘下で経営再建(なるかな、ホンマに?)を目指すと報じられた
三菱自動車はストップ高で寄り付きました。
米国市場のような個別銘柄への物色は続きますが、
割安な状態でも中々買いが進まなかった雰囲気が一変して、
下げてくると全体的に押し目買いが入る動きになってきたことは
ポジティブな材料として捉えられるでしょう。
トヨタなどの動きをから判断すると、
業績の減益要因は市況に織り込み済みだと判断していいでしょう。
残りはアメリカ、イギリス、ドイツなどが一斉にプレッシャをかけてくる
円高懸念・為替の動きですね。
この流れが完全に反転する動きが見られるまでは
トレンド転換で買って作ったポジションは落ち着いて構えて行きましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆1713億円、
売買高は20億6771万株と、いずれも低調で盛り上がりに欠けました。
東証1部の値上がり銘柄数は898、
値下がりは925、変わらずは128銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:16,646.34 +67.33 +0.41%
NYダウ(ドル): 17,711.12 -217.23 -1.21%
ドル(円):108.48-49 -0.12円高 -0.11%
ユーロ(円):123.93-97 +0.26円安 +0.21%