2016年7月12日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は386円83銭(2.46%)高の1万6095円65銭でした。
上昇トレンドを続ける米国株高が好感されたほか、
与党の勝利による政策期待から内需株への買いが進みました。
円安基調の為替市場も投資家心理の改善を後押ししました。
一つのクリギとなる16,000円台を回復したことは、
投資家心理を刺激すると同時に達成感による売りも想定されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は上昇して、
前営業日比80ドル19セント(0.4%)高の1万8226ドル93セント、
ナスダック総合株価指数も上昇、4日続伸して、
前営業日比31.882ポイント(0.6%)高の4988.639で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は2015年5月22日以来、1年2カ月ぶりの高値、
ナスダック総合株価指数は2015年12月31日以来ほぼ7カ月ぶりの高値で引けました。
市場予想を大きく上回った雇用統計の結果が引き続き好感されると同時に
日本など、主要な市場の上昇気流が投資家心理を刺激しました。
日本市場には引き続き追い風が続いています。
連日高値を更新する米国市場の上昇基調や、
円安の流れが投資家心理を改善させています。
外資系証券5社の注文状況は2日連続の 買い越し、
外国人が買い進めることが、上値を追う動きを演出しています。
前日終値より253円高くスタートした日本市場は、
進む円安も支援材料に16,000円台を回復した後は、
高値圏を維持、+386円で本日の取引を終えました。
テクニカル的には長い上ヒゲ付きの陽線を形成、
ボリンジャーバンドの+1σが抵抗として働き、高値が近付くと
上値を抑えられました。しかし、その反動は大きくなく
16,000円台をキープしながら上昇基調を継続しました。
2日渡り1,000円近く上昇した日経は、
下げの大きかったその他金融業、銀行、証券業などに
資金が向かい、政策期待により一部の内需株にも買いが広がりました。
ここからの投資戦略です。
2空をあけて上昇しながら高値では75日線付近まで進んだので、
短期的には1-2日以内にひとまず利益確定の動きが出る可能性があります。
特に6/24の暴落が始まった16,380円付近では戻り待ちの売りも構えているので、
しっかり利益を固めながら上値を追う必要があります。
保持ポジションの一部は手堅く売りに出して損失をなくした後、
調整を挟んだ後の新たなトレンドに乗っていくようにしましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆7742億円、
久しぶりに活況が続いています。売買高は26億543万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1616、値下がりは282、変わらずは68銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 16,095.65 +386.83 +2.46%
NYダウ(ドル):18,226.93 +80.19 +0.44%
ドル(円): 103.35-36 +1.46円安 +1.43%
ユーロ(円): 114.86-90 +2.53円安 +2.25%