2016年7月21日の東京株式市場は反発しました。
終値は128円33銭(0.77%)高の1万6810円22銭でした。
連日で史上最高値を更新する米国市場の雰囲気を受け継いだことや
為替市場では円安基調が続き、投資家心理が改善しました。
前日より174円高くはじまり、200円を超す上げ幅をみせましたが、
利益を確定する動きに上値を押されました。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場は9日続伸の力強い動きなりました。
ダウ工業株30種平均は9日続伸して、
前営業日比36ドル02セント(0.2%)高の1万8595ドル03セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比53.560ポイント(1.1%)高の5089.933ポイントで取引を終えました。
主要企業の業績発表が市場予想を上回る結果になることが続き、
これからも業績期待で投資家の買いが進みました。
ダウ工業株30種平均は7日連続で過去最高値を更新しました。
また9日続伸は3年4ヶ月ぶりの記録になります。
日本市場は1日だけの調整の後、堅調な米国市場の流れを受け、
買いが先行して始まりました。
外資系5社による注文動向は40万株の買い越し、
9営業連続の買い越しですが、幅は狭まりました。
前日の終値より174円高くスタートした日経は
3日ぶりに反発した上海市場の動きも視野に入れながら
上げ幅を拡大、16,938円と、1万7,000円台を射程圏の中に入れました。
しかし、高値ではテクニカル的な過熱感も意識され伸び悩み
利益確定に押されて上げ幅を縮小させました。
テクニカル分析です。
前日の終値から大きく離れて始まるギャップ開け、
上下ヒゲをもつ陰線で引けました。
株価の位置としてはボリンジャーバンドの+2σを飛び出して
上昇トレンドの継続を示していますが、過熱感が常に懸念され
材料によって上下動く変動生の高い相場に移行しやすい環境です。
米国市場で好調な金融関連銘柄への注目で
業種別では証券、保険などの金融系が上位を占めています。
投資戦略としては、月末に予定されている日銀の政策期待に移ることに加えて、
決算発表が続くので、保有銘柄は主要イベント前にある程度
利益を確保しておきましょう。
新規銘柄に関してはサプライズを通過してから市場の雰囲気を
考慮しながら仕掛けるのがよいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5810億円、
売買高は20億0660万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1152、
値下がりは690、変わらずは126銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 16,810.22 +128.33 +0.77%
NYダウ(ドル):18,595.03 +36.02 +0.19%
ドル(円): 107.07-08 +0.74円安 +0.69%
ユーロ(円): 118.13-17 +1.23円安 +1.05%