2016年8月15日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は273円05銭(1.62%)安の1万6596円51銭でした。
猛烈なほどの円高影響を受け入れて売りが広がりました。
引き続き国内の上昇材料は乏しい中、
米国市場の高値更新を手掛かりに上昇する場面もありましたが、
100円台前半に進んだ円高が投資家心理を冷やしました。
本日も最後までしっかりお読みください。
先週末の米国市場は反発して最高値を更新しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比59ドル58セント(0.3%)高の1万8636ドル05セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比29.120ポイント(0.6%)高の5262.015で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は2日ぶりの最高値更新、
ナスダック総合株価指数は3日連続の最高値更新です。
FRBが利上げを実施する可能性が薄れたとみる向きが強く、
原油先物の上昇も上昇を牽引しました。
日本市場は上げ材料はないけど、下げる要因もそんないない上昇で、
上下、幅の少ない動きになることが予想されましたが、
短期筋による円買いがすすみ、円高が急速に広がりました。
米国市場の上昇を材料に午前は小高く維持する場面もありましたが、
100円台後半だった為替が午後に入って100円台前半まで進むと
売りが広がり、当日の安値で引けました。
テクニカル分析です。
日経の日足は短い上ヒゲを持つ大きい陰線を形成、
支えられていた5日移動平均線を下に抜けました。
次の注目材料は25日移動平均線で支えられるかです。
25日移動平均線はゴールデンクロスした後、
上向きを継続、ここで支えられると再び強くなる可能性はありますが、
円高基調が修正されない限り、
上値を追う動きにもなりにくいことが予想されます。
前日は「長い上髭をもつ十字足を形成、12日のローソクと組み合わせると
17,000円を目の前にして抵抗に合って、調整に入る形になりました。」と
解説しましたが、その通り、今日の動きをもって調整に入ったと思っていい形です。
お盆休みで参加者の少ない中を狙って円高を作り出している
ヘッジファンドの動きが円高にさらに拍車をかけているので、
当分は円高の影響を受けにくい内需・ディフェンシブ銘柄に
注目してみる必要があります。
東証1部の売買代金は概算で1兆9787億円、
2ヶ月ぶりの低さだった前日に続き、2兆円を下回りました。
売買高は16億1458万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は 1672、
値上がりは217、変わらずは83でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,596.51 -273.05 -1.62%
NYダウ(ドル):18,636.05 +59.58 +0.32%
ドル(円): 99.71-72 -1.36円高 -1.34%
ユーロ(円): 112.68-72 -0.24円高 -0.21%