2016年8月25日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は41円35銭(0.25%)安の1万6555円95銭でした。
米国市場が終値で反落しながら方向感のない展開を続ける中、
資源株が嫌気されるなど、
持ち高調整や利益確定をする動きが広がり、小幅に反落しました。
米国市場も日本市場もどちらに跳ねてもおかしくない状況ですが、
少し変調もみられています。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の反落になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比65ドル82セント(0.4%)安の1万8481ドル48セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落して
前営業日比42.383ポイント(0.8%)安の5217.695ポイントで取引を終えました。
S&P500種株価指数では10業種の中、9業種が下落
IT、ヘルスケアなどの下げが目立ちました。
原油先物市場が下落したほか、
26日のイエレンFRB議長の講演を控て、
積極的にポジションをとるような動きを取りづらい雰囲気を反映しました。
日本市場も明確な材料に欠ける中、
前日の終値を意識した動きが先行、
前日終値16,597円から17円安くスタートしました。
前日にも現れたパターン通り、
TOPIXの下げ幅が広がるとETF買いが入るとの期待から、
日経先物に買いが入ってプラス圏に浮上する場面もありましたが、
本日もETF買いが入った痕跡はなく、
小幅の下落で本日の取引を終えました。
テクニカル分析です。
日経平均の日足は、上下に短いヒゲを持つ小陰線を形成、
日経平均は先週から25日線(16,573円 )を意識した持ち合いが続き、
本日も三角持ち合いの煮詰まりが続きました。
週足では26週移動平均線を意識しながら動いているので、
上下、どちらに触れてもおかしくはない形になっています。
変調が見られるのは米国ダウの方です。
ナスダックやS&P500指数は25日線に支えられながら、
史上最高値圏で維持していますが、
ダウは前日の動きで25日線を終値で割って入ってきました。
ここでイエレン議長の内容に当別なサプライズがなく、
ダウが調整を深めると、日経も保とうしている25日線を割り込み、
75日線までの調整を意識することになります。
方向感のない相場においてはお守り的な役割を担う
小売・不動産など内需銘柄にも買いが進まないところに
投資家心理が冷え込んでいることを反映しています。
売買代金が4日連続で2兆円を割り込んでいるのも
その心理を映し出しています。
東証1部の売買代金は概算で1兆7121億円、
売買高は13億4919万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は889、
値上がりは916、変わらずは168でした。
米国市場が方向感を示しながら動き出すまでは
個別の材料を追う動きが続くでしょう。
それでも動きがみられる銘柄を戦略銘柄として扱っているので、
勉強は怠らないようにお願い致します。
■各市場の動き
日経平均(円):16,555.95 -41.35 -0.25%
NYダウ(ドル):18,481.48 -65.82 -0.35%
ドル(円): 100.48-49 +0.20円安 +0.19%
ユーロ(円): 113.44-48 +0.15円安 +0.13%