2016年8月30日の東京株式市場は反落しました。
終値は12円13銭(0.07%)安の1万6725円36銭でした。
前日に400円近い上昇をしたことから
利益確定をする動きが広がりました。
下落はしたものの、下値は限定的で固く維持し、
方向感のつかめない動きというのが正しい分析と言えます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は4営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比107ドル59セント(0.6%)高の1万8502ドル99セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比13.411ポイント(0.3%)高の5232.328で取引を終えました。
米国経済の7割をにぎる消費の動向を図る指標である
7月の個人消費支出(PCE; personal consumption expenditure)が
前月比で増えたことが好感され、買いが進みました。
また前営業日までに3日続落したことで、
戻りを期待する買いが入ったことも上昇を後押ししました。
日本市場は前日の大幅高の反動で利益を確定する動きが先行、
前日終値より47円安くスタートしました。
47円安から前日の終値付近に戻り、午前中は5円安のレベルで引け、
大引まで終値を挟んだ動きが続きました。
下落はしたものの、為替市場は102円台で推移する円安基調、
大きく売られる場面は見られず、
週末の雇用統計を睨んでの様子見ムードで薄い商いで終わりました。
テクニカル分析です。
日経平均の日足は、上下に短いヒゲをもつ小陽線を形成、
前日の高値を越えることはできなかったものの、2日間の動きは持ち合い、
形で判断する場合は悲観的になる必要はない動きです。
ボリンジャーバンド判断すると、+1σが上値を抑える抵抗線で作用、
+2σから-2σの全バンドは範囲が狭まった状態で横ばい、
今週末の結果がでるまでは持ち合いが続くとみられます。
投資戦略としては市場全体が明確なトレンドを示す
トレンド相場ではないので、
個別材料で買った銘柄の利益確定を精密にすること、
今後の拡大に備えて、割安な優良銘柄を仕込み続けるところに集中したいと思います。
東証1部の売買代金は概算で1兆6783億円、
売買高は15億4953万株の低調な商いでした。
東証1部の値下がり銘柄数は1029と全体の約5割が下がって、
下値が堅いことを示しています。
値上がりは778、変わらずは164銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,725.36 -12.13 -0.07%
NYダウ(ドル):18,502.99 +107.59 +0.58%
ドル(円): 102.28-29 -0.01円高 0.00%
ユーロ(円): 114.21-25 -0.16円高 -0.13%