2016年9月20日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は27円14銭(0.16%)安の1万6492円15銭でした。
基本的には主要なイベントに備えての様子見相場でした。
外部要因としては、米司法省がドイツ銀行へ和解金を要求、
欧州金融不安が高まり、欧州市場・米国市場が下落したことが
相場を抑えました。
取引中にはプラス圏に浮上することもあり、方向感に欠ける展開でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は連休の間に反落と続落になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比3ドル63セント(0.0%)安の1万8120ドル17セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比9.540ポイント(0.2%)安の5235.027で取引を終えました。
連休前の16日はダウ工業株30種平均が
前日比88ドル68セント(0.5%)安の1万8123ドル80セント、
ナスダック総合株価指数が
5.119ポイント(0.1%)安の5244.567でした。
続落にはなりましたが、21 の日銀金融政策決定会合、
FOMCの結果を見極めたい投資家が大勢を締める
様子見ムードの相場が続きました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は米国市場が19日まで続落したことに加え、
相次いだ爆発事件が投資家心理を悪化させることで、
連休前の終値より116円07銭安の1万6403円22銭でスタートしました。
100円を超える下げ幅ですが、21日に予定されている日銀金融政策決定会合に備えて
ポジションを中立にしたいという心理で買い戻しが入りました。
下げ幅を縮め、プラスに浮上した後は前場を18円高で終え、
後場に入っても、前営業日の終値を挟んでの動きに終始、
様子見ムードを色ごく反映しながら引けました。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上ヒゲを持つ陽線を形成、
形としては前営業日の高値を切り上げ、安値を切り下げる持ち合いになりました。
引き続き75日線が安値で意識され、上を保とうと頑張っている様子です。
21日の結果にもよりますが、ここを無事に高値抜けで
出てくれると安値の切り上げは継続、年末に向けて
上昇トレンドに乗っていく可能性が高くなります。
直近の流れを反映して25日線は下向きのままですが、
まずは25日線を突破して、1万7,000円台を目指す動きになります。
タイミング的に21日は25日線に近づくところでもあるので、
ファンダメンタル、テクニカルの両方が重なる重要な
転換点となります。
【日本市場の総合分析:今後の投資戦略】
連休前に伝えている通り21日控えている、
イベント通過までは方向性のつかめない相場になることが予想されます。
しかし、さりげなくトレンドを変えてきて、資金が流れ始めている
業種・銘柄もあるので、「仕込み」という位置付けで、
少ない株数で向かってみるのがよいでしょう。
重要な転換点となっているのは、本日の上昇率でも目立つ動きなった
電力系、ガス系です。
大阪ガス(9532)、四国電力(9507)は特にいい動きになってきたので、
注目してみる価値はあります。
■各市場の動き
日経平均(円): 16,492.15 -27.14 -0.16%
NYダウ(ドル):18,120.17 -3.63 -0.02%
ドル(円): 102.04-05 +0.14円安 +0.13%
ユーロ(円): 113.97-02 -0.50円高 -0.43%