2016年11月21日の東京株式市場は続伸しました。
終値は138円61銭(0.77%)高の1万8106円02銭した。
大きな材料はありませんでしたが、米国市場が反落になる中でも、
堅調な動きが続いたことや、円安基調が継続していることから、
上昇幅が広がりしました。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反落になりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比35ドル89セント(0.2%)安の1万8867ドル93セント、
ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落して
前営業日比12.460ポイント(0.2%)安の5321.513で取引を終えました。
週末要因で利益確定の売りが出たことや
長期金利の上昇を受けて、ドル高基調が続いていることで、
投資家心理が冷えました。
ダウ工業株30種平均は連日の高値更新から反落、
その他の指数も下落はしたものの、一貫して高値圏で維持していることで
投資家心理はまだ強く維持されていると考えられます。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は米国市場が下落したものの、
下値を割り込まない堅調な動きが続いたことを受けて、
買いが先行して始まりました。
過熱感が懸念される中でも18,000円を固めたいという
投資家心理は強く、下値になると買ってくる動きが強かったので、
下げることはなく上昇して引けました。
東証1部の売買代金は概算で2兆2867億円、
売買高は20億7074万株で、材料難を反映して
商いは細ぼりました。
東証1部の値上がり銘柄数は1405、
値下がりは463、変わらずは117銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日は陰線で引けて、スプラシュの終了になるかと思うと、
本日は2σの上をさらに上抜く、スプラッシュ継続になりました。
テクニカル的には過熱感を懸念させる材料が多く見られ始めましたが、
いつもの通り、予想して動くのではなく、
売りのサインが出てから、などの「起きた後どうするのか」を
判断するのが大事です。
ただ、今の位置で懸念点は
2015年12/1の高値20,012円から、2016円2/21までの安値14,865までの
下げ幅に対して61.8%の戻しをみせていることから、
達成感の現れで一回下がる可能性は高いということです。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
過熱相場、と言われながらも強く推移している相場ですね。
しかも、本日は円安という事象以外は市場をリードする要因は
見当たらない状況でした。
当然、関心はどの分野にお金が向かうかですが、
先週の動きから一変して、食料品、鉱業などの内需型が
盛り上がっています。
現在その業種で保持している銘柄に関しては利益確定の最大化と、
ロスカットの売り注文設定を徹底的にする必要があります。