2017年6月22日の東京株式市場は続落しました。
終値は28円28銭(0.14%)安の2万0110円51銭でした。
原油安が止まらなかった影響で下落した米国市場の流れに、
為替も方向感のない展開で、
下落というよりは方向感のない展開に終始したと分析できます。
原油、為替、株式指標などが安値か高値のところで
行き詰まりを見せることから、
爆発する際は大きく動き出すことを暗示しています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続落と反発、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比57ドル11セント(0.3%)安の2万1410ドル03セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比45.922ポイント(0.7%)高の6233.953で取引を終えました。
本日も原油先物の下落が市場を押し下げ、
WTI先物(NYMEX)21日の最安値は42.05ドルと、
2016年11月14日以来の安値更新を続けました。
石油などエネルギー資源関連銘柄に売りが続くことで
市場は抑えられましたが、基本的に材料は乏しく
材料を物色する動きが主流でした。
一方、下げが続いたハイテク関連株には買いが入りました。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
6月21日のCME日経平均先物は5日ぶりに反落、
前日比70円安の2万100円で引けました。
SGX日経平均先物は方向感の欠けたスタートで、
日経平均先物9月物は前日の清算値比15円安の2万0075円で始まりました。
日本市場は米国市場の続落とSGXの売り先行を引き継ぎ、
小動きでスタート、15円59銭高い2万0154円38銭で寄り付きました。
明確な方向性を示す材料の少ない中、
値動きの良い中小型の中で材料の出た銘柄を中心に
買いが進みました。
特に、米国市場の動きを反映して、下げの続いたハイテク関連に
資金がシフトし、典型的な物色市場の動きです。
一方、米国市場のネガティブな要素を引き継いだのは原油関連で、
エネルギー・資源関連銘柄に売りが広がりました。
方向感のない相場で商いは前日よりも細くなって
東証1部の売買代金は概算で2兆0771億円、
売買高は15億5040万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は876、
値上がりは992、変わらずは152銘柄でした。
値上がりの方が多いことからも方向感のなさが読み取れます。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は長めの上下ひげを持つ陰線を形成しました。
2日前が天井、しばらく調整に入る形が続きました。
下げの1段階目処としてあげていた窓を埋め切る動きにはならず、
下落はしたものの下値は限定的であることを示しています。
短期トレンドの目安となる5日移動平均線及び
一目均衡表の転換線は終値で上回っていることは
上昇トレンドが崩れたわけではないことを意味します。
明確な材料がない中、本日から明日にかけて
米国発の経済指標発表があるので、
為替にどのように影響してくるかが注目ポイントです。
為替が111円台を保っていることがまだ好材料としてうつります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「アマゾン」関連について解説しました。
タイミングが面白かったこともあり、
前日の米国市場ではアマゾンを始めとするIT関連に買いが進みました。
日本も同じ動きが見られましたが、
IT関連に本格的な買いが集まりというより、
短期的に行き場を失った資金が材料を追って入ってきたと思うのがよいでしょう。
急激な円高に振れる材料は少ないので、
明日も動きは同じ「物色相場」になる可能性が高いでしょう。
懸念材料は10ヶ月ぶりの安値を記録した原油先物の動きですが、
そろそろ下げ止まりのレベルまできている様子が見えます。
下値をしっかり保ちながら高値圏を維持していることから、
割安なレベルまできていいる主力株にはそろそろ
目を向けてみるのもいいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,110.51 -28.28 -0.14%
NYダウ(ドル)
21,410.03 -57.11 -0.26%
ドル(円)
111.07-08 -0.06円高 -0.05%
ユーロ(円)
124.10-14 +0.39円安 +0.31%