2017年8月7日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比103円56銭(0.52%)高の2万0055円89銭でした。
市場予想を超える雇用統計の結果を受け、
米国市場は9日連続の上昇、
8日連続の史上最高値更新など、絶好の動きを続けた結果を受け、
日本市場にも買いが広がりました。
米国の長期金利上昇を受け、金融関連銘柄にも買いが入りましたが、
上値は重く推移しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は歴史的な動きを継続しました。
ダウ工業株30種平均は9日続伸して、
前営業日比66ドル71セント(0.3%)高の2万2092ドル81セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して、
前営業日比11.223ポイント(0.2%)高の6351.564で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は最高値更新の記録を8日連続に伸ばしました。
雇用統計の結果が市場予想を超えることが
市場の上昇を牽引しました。
18万人程度と予想されていた
非農業部門の雇用者数が前月から20万9000人増え、
景気の良さをもう一度印象つけました。
長期金利が上昇、金融銘柄が買われるなど市場は上昇ムードを続けましたが、
週末に備えて、利益確定の売りが出たことで
上値は重くなりました。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
シカゴのCME日経平均先物は2万円台を回復して、
9月物は前営業日比70円高の2万0025円で引けました。
大阪取引所の終値を75円上回りました。
SGX日経平均先物はより大きく買いが先行して
前日の清算値と比べ115円高の2万70円で寄り付きました。
日本市場は雇用統計の結果を受けて、上昇した米国市場の動き、
110円台後半まで進んだ円安傾向を受けて買いが先行、
106円96銭高の2万0059円29銭で寄り付きました。
10時すぎまで上げ幅を広げていた日経は
次第に落ち着きながら、125円高の2万78円で午前中の取引を終えました。
午後に入っても好業績銘柄への個別物色に加えて、
輸出関連銘柄に買いが継続しましたが、次第に上値が重くなり
始値を割り込みながら本日の取引を終えました。
売買自体は少なく、
東証1部の売買代金は概算で2兆353億円、
売買高は15億590万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1397、
値下がりは514、変わらずは111銘柄でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は窓をあけながら上離れしてスタート
短い上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
25日線を超えてスタート、安値は25日線まで接近しては
再び戻して上昇、25日線の抵抗を1日だけ抜け出してきました。
1日だけというのはまだ抜け出して、抵抗が支持に変わるのか
確認するには早すぎるということです。
安値には25日線に加えて、一目均衡表の先行スパン1、
基準線、転換線がすべて重なっているので、
この線を突破したことは意味が大きいと言えます。
ただし、ここからの継続性が大事なチェックポイントになります。
下向きで狭まってきたボリンジャーバンドの+2σが20,167円に位置していて、
早い段階で頭打ちを経験する可能性もあります。
明日は本日の高値を抜けて上にきてくれるかが注目されますが、
雇用統計の材料が出尽くされて、明日から持ち合いに入る
可能性が高いのが懸念材料です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きで気になるのは、外部要因が揃っているのにも
関わらず、上昇ぶりが期待ほどではないことです。
円高が一服し、決算結果も好調なところで、
もうちょっと上げ幅があってもいいのではないかという動きで、
商いもさらに薄くなっています。
まず考えれるのは円売り・ドル買いが
思ったほど進まなかったというのがあげられます。
110円後半まで進むが、111という数字は見せないままで、
ここ最近の動きからすると、これ以上円安が進むことも
難しそうになっていいます。
もう一つは国内の政治要因です。
アベノミックスと呼ばれるほど政策実行のリーダーシップを取っていた政権は
続く失政で内閣改造の後も支持率の上昇は3%に止まり42%、
不支持率は49%で、支持率を上回っています。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/cabinet-approval-rating/
夏バテ相場に突入する前に現在の位置からさらに上を目指すには
国内要因がすぐに解決する可能性が低い分、
為替の支援が不可欠です。
トヨタの上方修正に刺激を受けた自動車セクターが盛り上がったので、
自動車部門は引き続き注目、
輸出関連では鉄鋼業種もトレンド転換の動きになったので、
注目していいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,055.89 +103.56 +0.52%
NYダウ(ドル)
22,092.81 +66.71 +0.30%
ドル(円)
110.68-69 +0.60円安 +0.54%
ユーロ(円)
130.55-59 -0.25円高 -0.19%