2017年9月5日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比122円44銭(0.63%)安の1万9385円81銭でした。
節目として意識されていた19,500円を5営業日ぶりに下回りました。
本日の材料も北朝鮮関係の地政学リスクで、
北朝鮮がICBMの移動を開始したとの一部報道が投資家心理を悪化させました。
テクニカル的な節目にも到達した本日の終値付近から
反転して上に行くことも考えられますが、
今後の動向を左右する明日はどんな動きになるかが注目されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場はレーバーデーの祝日で休場でした。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
SGX日経平均先物は前日までの下げから、
押し目を拾う動きから、
前日の清算値と比べ140円高の1万9570で寄り付きました。
日本市場は前日の下落に対する押し目買いなど
自立反発が入って、25円13銭高の1万9533円38銭で始まりました。
円安が支えになってくれましたが、
北朝鮮の地政学リスクが意識され、相場の重荷になり
下げに転じた結果、90円安の1万9417円で午前中の取引を終えました。
後場寄り付き後は北朝鮮が「ICBMを移動」など地政学リスクが
再び意識されて買いが加速 、下げ幅150円を超える場面もありました。
引けにかけては下げ幅を縮小させながら122円安で大引けを迎えました。
33業種のうち、輸送用機器のみが上昇、
32業種が下落しました。
前日に続いて海運業が最も弱い動きをみせ、
倉庫、水産など内需系の銘柄にも売りが膨らみました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9539億円、
売買高は16億4026万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1786と本日も全体の約9割が下落です。
東証1部の値上がりは181、変わらずは58銘柄でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
窓を開けてないですが、先週開けた3空は
前日と本日の動きで、ほぼ埋まったことになります。
前日は「ここから下がると前回支えになってくれた
200日移動平均線がもう一度支えてくれるかが注目のポイントです。」と解説、
終値でちょうど200線付近に止まっているので、
明日こちらを売り込んで下に行くか、この位置からトレンド転換するか、
どちらが起きてもおかしくない流れになりました。
また、「75日線、25日線がデッドクロスしてから
下向きで推移、高値の切り下げとともに25日線で抵抗にあう形を形成したので、
下げが加速する形だと分析できます。」とも解説、
下げがさらに加速するかどうかも明日の動きにかかっています。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
連日の地政学リスクで話題は絶えませんが、
市場としては少しうんざりする動きになってきました。
形で判断するテクニカル分析上ではすでに
下げの流れが入ってきて、200日移動平均線が8/29のように
支えになってくれるかが現在の注目ポイントです。
ここを割り込むと19,000までも割り込む4月17日の
安値が視野に入ります。
今日の動きで支援材料になるところはトヨタなど
自動車株が上昇して、大型株が支えられたことです。
核実験から初めての反応を示す米国市場が
今夜厳しい動きになる場合は、
特別な材料のない日本市場にはマイナスの動きが直撃します。
前日の中・小型売りでみられるように個人投資家は
ポジションを片付けることに主力して、
その動きの集約がマザーズ相場の大幅下落(-4.65%)です。
上昇狙いで買ったものは、すでに利益確定のポイントを過ぎたので、
ポジションを片付けたか、ロスカットされている場合が多く、
空売りの銘柄が含み益の状態でしっかり下げています。
明確な反転サインが出る前は、買いは控えめに、
現在の空売りポジションはこまめに利益をとって行く戦略で
この場を凌いでいきます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,385.81 -122.44 -0.63%
NYダウ(ドル):4日の米国市場は休場
21,987.56 +39.46 +0.17%
ドル(円)
109.42-47 -0.05円高 -0.04%
ユーロ(円)
130.01-06 -0.25円高 -0.19%