2017年10月30日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比3円22銭(0.01%)高の2万2011円67銭でした。
本日も21年ぶりの記録が続きました。
値段の上昇だけでなく、投資家の心理を反映する
商いも膨らみ、1年8ヶ月ぶりの4兆円超えを見せました。
取引中は上昇相場において利益確定を優先する動きで
上値が重く推移しましたが、
引けにかけて再び変われ、プラスに浮上して終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました 。
ダウ工業株30種平均は小幅に続伸して
前営業日比33ドル33セント(0.1%)高の2万3434ドル19セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅に反発して、
前営業144.489ポイント(2.2%)高の6701.263で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は20日の最高値更新以来、
1週間ぶりに過去最高値を更新しました。
決算期の相場模様で、好決算が出た銘柄には
素直に買いが入り、悪い成績を残した銘柄に売りが膨らみ
上値が重くなる要因になっています。
ひねりのない動きが続くので
安定していると言えると同時に
高値圏で推移していることに変わりはないので、
いつでも変調が現れ、調整に入る可能性があるのは事実です。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したものの
小幅の動きに終始したことや、為替市場が膠着する動きを反映して
小幅の動きで寄り付きました。
前週末比39円50銭高の2万2047円95銭で始まってから
方向感にかける展開、始値を挟んでの動きが続きました。
好業績を背景に買われていく銘柄と
利益を確定したい売りが交差する中、
マイナス圏に沈む場面もありましたが、
日銀によるETF買い観測も後押しして、引けにかけてプラスに浮上して終わりました。
水産・農林業、建設業、食料品などの内需銘柄に
買いが集まり、輸出・大型銘柄からの資金シフトが見られました。
直近強い動きだった銀行、保険業、証券などが
軒並み弱い動きになりました。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
形では高値と安値を切り上げる上昇になりました。
ボリンジャーバンドの+2σを押し上げながら
上昇の形を保っているので、バンドウォークは継続、
相場の判断も強い上昇の継続になります。
22,000円終値で守っているのが心理的な支えになっていますが、
ここを終値で割っておりてくると、幅のある調整を
容疑なくされそうです。
取引は活発化され、2営業日ぶりの3兆円突破で、
東証1部の売買代金は概算で3兆1008億円、
売買高は19億9118万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1592、
値下がりは368、変わらずは69銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日注目するポイントは新興市場の動きです。
主力銘柄があまりにも強い勢いで上昇するため
これといった動きを見せなかった新興市場が
本日はテクニカル的な節目も超えて力強い動きを見せました。
特にマザーズはトレンドが転換するのが
明確に見えるような形で上昇したので、
業績のいい銘柄を中心に物色が進むことが考えられます。
注目してみましょう。
同様に東証1部の方でも直近冴えない動きになっていた銘柄に
資金が戻り、満遍なく資金が回っているのが見えます。
売買代金が4兆円超えというのがそれを証明する数字でしょう。
明日は日銀の金融政策決定会合の結果発表が予定されています。
サプライズを待つよりは現状維持という見方が流れなので、
大きな影響はなく、むしろ下支え要因になってくれるのではないでしょうか。
日銀の金融政策決定会合の後はFOMCと
主要イベントと指標の発表が予定されています。
継続して支援材料になってくれるか、注目されます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,011.67 +3.22 +0.01%
NYダウ(ドル)
23,434.19 +33.33 +0.14%
ドル(円)
113.59-64 -0.51円高 -0.44%
ユーロ(円)
10/30 14:40 131.95-99 -0.79円高-0.59%