2017年11月8日の東京株式市場は5営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比23円78銭(0.10%)安い2万2913円82銭でした。
前日は26年ぶりの高値更新になったことから
利益確定を優先する動きで下げて始まりました。
下値を割り込む動きも見られましたが、
好業績発表が続くため、個別の銘柄に対する
物色が続き、上昇トレンドは保ったままです。
商いは8日連続の3兆円超え、
活況はまだ続きます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は6日続伸になりました 。
ダウ工業株30種平均は6日続伸して
前営業日比8ドル81セント高の2万3557ドル23セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落して、
前営業18.653ポイント(0.3%)安の6767.783で取引を終えました。
材料はだんだん乏しくなっています。
決算発表がピークを過ぎた上に
主要な経済指標の発表もなかったため、
明確な方向性を見せることができず、
まちまちな動きになりました。
ナスダックは前日まで上昇していた
主要銘柄に利益確定の売りが出たことで小幅の反落になりました。
まだ上昇トレンドは崩れてないので、
トレンド転換を観察することで次のチャンスは訪れます。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日の大幅な続伸を材料に、
高値から利益確定を急ぐ動きが出ると同時に、
米国の税制改革に対する不透明感が意識され、
円高に触れたことで、売りが進みました。
変動性は小さくなり、小幅の動きに止まりましたが、
引けまで一貫して下げ幅を取り戻す動きは前日同様で、
小幅の下落幅まで回復して本日の取引を終えました。
前日に引き続き電気機器、精密機器などの業種が買われ、
保険は売り込まれる動きが続きました。
一方、証券は値段を取り戻しながらトレンド転換に入りました。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ陽線を形成、
安く始まって、陽線で引けましたが、
前日の終値に上髭でも届くことができず、
形では持ち合いを形成しました。
終値が+2σにタッチしながら終わりましたが、
外に出ることはできず、スプラッシュは終了しました。
10/31の形ににている形なので、
こちらから反発すると大きく切り上げる動きが続く可能性もありますが、
安値を割り込んで下に行くと、久しぶりの調整に入るでしょう。
23,000円を突破するための準備として考えることができるので、
落ち着いて観察し続けてください。
商いは8日連続の3兆円超え、
東証1部の売買代金は概算で3兆3382億円、
売買高は18億6822万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は890、
値上がりは過半の1041、変わらずは102でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きをみても、現在の日経の動きが強いのはわかります。
3桁の下落まで売り込まれましたが、
他の日のように力強く取り戻して、小幅下落で終わっています。
メディアの反応や相談内容をみると、
そろそろ過熱感が出てくる予感がします。
26年ぶりの高値が各マスコミで騒がれ、
投資家ではない人まで「持たざるリスク」を意識して
入ってくるチャンスを伺う際に、23,000円を突破して
されに騒がれると、資金の流入はより強くなるでしょう。
現在の状況で割安な銘柄を探すのは非常に難しく、
むしろ今でも割安だと、安定性に問題のある銘柄の可能性が高いので、
注意が必要です。
割安よりは、高値圏でもトレンド転換を準備する銘柄に
照準を定めるのが賢明ではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均 22,913.82 -23.78(-0.10%)
NYダウ 23,557.23 +8.81(0.03%)
ドル・円 113.76 – 113.77 -0.40(-0.35%)
ユーロ 132.01 – 132.05 -0.28(-0.21%)