2017年11月9日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比45円11銭(0.2%)安の2万2868円71銭でした。
激しい動きの1日でした。
朝方は買いが先行して、400円を超える上昇幅、
午後になると一変して400 円にせまる下げ幅、
その後は下げ幅を縮めながら取引を終えました。
取引時間中に23,000円を突破しましたが、
高値圏で利益確定の売りが出た後は
押し目買いが入るなど、変動性が高まっています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は7日続伸になりました 。
ダウ工業株30種平均は7日続伸して
前営業日比6ドル13セント高の2万3563ドル36セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業21.335ポイント(0.3%)高の6789.118で取引を終えました。
S&P500指数も上昇して、3指標が揃って
最高値更新になりました。
好業績の銘柄に買いが進んでいることが市場を牽引しましたが、
政局運営の不透明さが上値を抑えました。
州知事選の結果や、法人減税の実施を1年先送りすることを
検討しているなどの材料が報じられると、
次第に上値が重くなりましたが、
プラス圏は保ったまま引けました。
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【日本市場の動向】
日本市場は朝方買いが先行してスタートしました。
400円を超える上昇幅で全面高になるかと思うと、
徐々に上昇幅を縮めて、マイナスに転じ、
今度は下げ幅を400円近くまで広げる場面もありました。
変動の値幅は859円、2016年11月9日の1315円以来の大きさでした。
精密機器は連日で強気の動きで、
厳しい動きを強いられていた証券、商品先物取引業にも
一部の銘柄ではありますが、買いが戻ってきました。
商いは9日連続の3兆円超え、特に本日は4兆円超えで、
東証1部の売買代金は概算で4兆9935億円、
売買高は27億4775万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1111、
値上がりは858、変わらずは65銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きは典型的に天井が出現する時に現れるものです。
変調が始まった日足のパターンは少し異なりますが、
2013年5月23日の動きをみると、
利益が減る時の逃げ足は非常に早いのがわかります。
同じパターンが現れるなら、明日はさらに陰線が出て、
来週は短い間に大きく調整に入ることも考えられます。
しかし、「好業績」という内部的に強い要因の上に
3兆円以上の商いを伴っているので、
午後は押し目買いが入ることで、下げにくい相場になるのではないでしょうか。
変調が激しく現れる可能性に備えて、
しばらく注目しなかったからから売り(ショート)にも
目を向けてみるのもいいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,868.71 -45.11(-0.20%)
NYダウ 23,563.36 +6.13(0.02%)
ドル・円 113.48 – 113.49 -0.34(-0.29%)
ユーロ・円 131.63 – 131.67 -0.34(-0.25%)