2017年11月13日の東京株式市場は4日続落しました。
終値は前営業日比300円43銭(1.32%)安の2万2380円99銭でした。
投資家が慌てる時間帯に突入しました。
直近買いを入れて高値掴みになりそうな投資家、
十分利益が載っている投資家、両方が慌てることになりそうですが、
詳細は投資戦略でのべましょう。
急ピッチな上昇で利益確定を優先する動きが
広がり始めています。
しかし、ファンダメンタル的にはまだまだ強気ですので、
過度な失望感は抱かなくてもいいでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に続落しました 。
ダウ工業株30種平均は2日続落して
前営業日比39ドル73セント(0.2%)安の2万3422ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比0.886ポイント高い6750.939で取引を終えました。
前日までの不安材料、税制改革に対する不透明感が
解消されないことを受け、投資家心理が悪化しました。
長期金利が上昇したのも投資家心理を悪化させる要因となりました。
ピークを過ぎている米国企業の決算発表は
概ね良好な結果になったため、
市場を下支えすることで下げ幅を縮めました。
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【日本市場の動向】
日本市場は不安定な動きを続けました。
まず、達成感からくる売りが続いています。
先週23,000円を突破する場面を見せた後は、
下げが加速する動きに変わりました。
本日は小幅安でスタートしましたが、
好業績銘柄を中心に物色の買いが入ることで
下げ幅を縮める場面もありました。
しかし、午後に入り、特に引け直前まで
指数先物にまとまった売りが出たため
当日の安値引けとなりました。
先週末まで買われていた精密機器に利益確定の売りが出た他、
陸運、建設、不動産業種などが売られました。
業績への期待から銀行業には買いが入り、上昇率では3位につけました。
日経の日足は下ひげを持たない陰線を形成しました。
朝始まった値段から一貫して下がって終わったので、
それだけ下げの圧力が強かったことを意味します。
安値レベルではテクニカル的に支えられるところで止まりましたが、
明日もこの安値を割り込むと、投資家心理は一気に悪化します。
9/12にボリンジャーバンドの+1σを超えてから、
前日まで一回も触れずにバンドウォークを続けてきましたが、
本日を持ってその強気も終了です。
明日は安値を保てるか、週の中盤になって、
金融関連銘柄が善戦してくれることで
上昇トレンドに戻るかが注目されます。
商いは11月に入って始めて3兆円割れ、
東証1部の売買代金は概算で2兆7962億円、
売買高は15億6573万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1377、
値上がりは594、変わらずは64銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末の総括では「高値圏でもさらに値を飛ばす展開が見られなくなり、
利益確定を急ぐ心理が動きはじめました。
来週もこの変調には気をつける必要があります。」と解説しました。
早速、変調が現れています。
終値ベースで考えると、10月31日以来の安値水準。
続落した日数で考える場合、4日続落は8月下旬以来。
下げ幅を見ると、300円を超える下げ幅は3月22日以来。
どれだけ強い相場を続けてきたのかが伺える数字が並んでいます。
直近買いを入れて高値掴みになりそうな投資家は
これ以上下げると、慌てて売ってきます。
(ここで売れる投資家はまだマシです)
十分利益が載っている投資家は利益が毎日減っていくことになるので、
やはり慌てて売りが出る可能性が高くなります。
これが「両方が慌てることになりそうです」という理由です。
現在ファンダメンタル的に問題ないとしても
両方が売りに回り、その売りがさらに自動売買システムの
トリガーを引く場合は、短期間で大きな調整を余儀なくされます。
本日の安値を下回るレベルは、利益を確定していい目安として
使えるので、これを割り込むところで
保有銘柄の利益確定注文を確実に入れておきましょう。
戦略としては先週末に書いた通り、素直に好業績の銘柄を物色するのが
中・長期的には適切な戦略になりそうです。
金融銘柄の発表がピークになる今週に合わせて、
PBRレベルで割安感が出ている地銀には注目してみてもいいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,380.99 -300.43(-1.32%)
NYダウ 23,422.21 -39.73(-0.16%)
ドル・円 113.43 – 113.44 -0.12(-0.10%)
ユーロ・円 132.09 – 132.13 +0.01(0.00%)