2017年11月22日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比106円67銭(0.48%)高の2万2523円15銭でした。
懸念されていた欧州のイベントは、
落ち着きを見せたことで無事通過、
日経は円安の後押しもあって反発しました。
300円を超える上昇幅もありましたが、
午後に入ると利益確定が優勢になり、安値引きになりました。
上昇はしたものの、引き続き警戒は必要です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続伸しました 。
ダウ工業株30種平均は大幅に続伸して
前営業日比160ドル50セント(0.7%)高の2万3590ドル83セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比71.763ポイント(1.1%)高の6862.477で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は2週間ぶりに最高値を更新、
S&P500指数も上昇して
3指標揃っての史上最高値更新です。
iPhoneX(テン)への期待からアップルが上昇、
押され気味だった世界市場も株高に流れ、
投資家には買っていく根拠が増えました。
もっとも大きな年中行事である感謝祭の祝日が
23日であることから参加者が少なくなり、
市場は盛り上がりに欠けています。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が大幅に上昇したことを受け、
買いが先行してスタートしました。
前日と同じパターンで、前日の終値から上放れしてスタート、
午後に入ると急速に失速する動きになりました。
上昇の勢いが続かない理由としては
ロシアゲートをめぐる不透明感が再び広がることによる円高の進行、
投資家心理が強気に傾かず、利益確定を優先する動きが午後に出やすくなっている
休日を前に持ち高を調整する動きが広がる、
3つの要因として考えることができます。
買われたのは前日同様、値嵩株を中心に
海運、鉄鋼、機械などの景気敏感銘柄で
小売、食料品、水産などの内需銘柄には売りが進みました。
日経の日足は上ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日と同じ形ですが、高値と安値は切り上げて
形での判断は上昇になりました。
高値ではボリンジャーバンドの+1σを超えてきましたが、
抵抗にあって戻し、始値を割り込んで下落しました。
高値で11/17日の高値に近づいていることから、
このへんも抵抗として意識されそうなので、
明日も上昇してトレンドに戻るには相当な力を持って
上値抵抗線を突破する必要があります。
一目均衡表の転換線を8営業日ぶりに超えてきたので、
明日の動き次第では高値を突破する可能性もありますが、
ここから反転したら早いスピードで11/16の安値まで調整することも
想定されるので、緊張感を持ってウォーッチしていきたいところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆7064億円、
売買高は16億0339万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1062、
値下がりは868、変わらずは108でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日と同じパターンになりましたが、
投資家心理が少し改善する余地があるのは
終値で22,500円を上回ったことです。
テクニカル・心理的な面で見ても
22,500円は強く意識される線で
これを超えて終わっただけでも応援材料はなるはずです。
特に明日の祝日に備えて売りが出やすい場面でも
終値で保ったというのは「安値は限定的で持ち合いを続く」と言った
週前半の予想と一致しています。
わかりやすく言えば「想定内」ということですが、
トレンド転換に加えて、ここまで押されてきた業種には
循環買いが回ってくるタイミングです。
本日買いが進んだ業種を中心に、出遅れていた
銘柄に着目すると、次のチャンス銘柄は見えてくるのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,523.15 +106.67(0.48%)
NYダウ 23,590.83 +160.50(0.68%)
ドル・円 112.08 – 112.09 -0.48(-0.42%)
ユーロ・円 131.76 – 131.80 -0.34(-0.25%)