2018年1月16日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比236円93銭(1.00%)高の2万3951円81銭でした。
米国市場が休場で材料になる要因が少ない中、
朝方は円相場の高止まりが嫌気され、マイナスに転じるなど
冴えない動きになりました。
円高が一服した後は、徐々に買わされ上昇幅が拡大、
節目の24,000円に迫るところまで進みました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場はキング牧師誕生日の祝日で休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場がキング牧師誕生日の祝日で
材料が少ない中、方向感のない動きでスタートしました。
小幅高で寄り付いた後は、円相場の高止まりで
売りが進みマイナスまで進んだ後、
再び上昇に転じました。
円高の一服で午後に入ると買いが進み、
上昇幅を広げる中、ショートポジション(空売り)の
買い戻しまで入ってきたことで、上げ幅を拡大させました。
週後半から本格化する米国企業の決算と
その後の市場推移を見極めたいとのムードもありますが、
期待が先行する心理も市場を引き上げました。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の高値は切り上げ、安値も切りあげているので、
テクニカル的な上昇の形、陽線であることは、
心理が強気で維持していることを示しています。
前日は「今年に入って2回目の24,000円への挑戦ですが、
エネルギー不足で再び上値を抑えられる可能性が高いでしょう。」と解説、
今週はその動きが見られるか、確認ポイントです。
本日の動きでは明日にでも24,000円の節目を突破しそうに見えますが、
上昇幅の中には売り持ちしていたポジションの買い戻しも
入っていることを忘れないでください。
商いは 本日も3兆円を割り込み、
東証1部の売買代金は概算で2兆4307億円、
売買高は13億1817万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は972、
値下がりは980、変わらずは111銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日午前中の動きは市場が為替に敏感になっていることを
示してくれました。
朝方は円高基調が高止まりしていることから、
マイナスに沈む場面もありましたが、
円高基調が一服するとすかさず上昇に転じ、
上げ幅を拡大する動きが見られました。
110円を割るか割らないかのところでは不安になっていますが、
一服することを確認すると安心感が広がるという動きですね。
110円というのは、実はデータとして根拠があります。
日銀が12月15日に発表した短観を見ると
(https://www.boj.or.jp/statistics/tk/yoshi/tk1712.htm/)
「事業計画の前提となっている想定為替レート(大企業・製造業)」の
2017年度の想定レートは110.18円です。
2018年3月期も最高益更新が確実になっているので、
組み合わせて考えると
「110円前半台でも日本の企業は利益を出せますよ」と
言っているようなことです。
また2017年の下期の想定レートは109.66円でさらに厳しい数字、
110円-109円までは想定範囲内だけど、
それ以上(円高)は困るという意味として考えることができるでしょう。
今週は円高が大きく円安に振れる要因は見当たりませんが、
急激な円高に振れる要因もない状況、
日経の方向感のないような動きは当然のようにも見えます。
方向感のない動きだとイラッとするよりは
このように背景を理解して、じっくり楽しめるようだと、
今の戦略を維持して「なにもしない」というのも
立派な戦略だということに気づくでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,951.81 +236.93(1.00%)
NYダウ(休場)
25,803.19 +228.46(0.89%)
ドル・円
110.81 – 110.82 ±0.00(0.00%)
ユーロ・円
135.88 – 135.93 +0.57(0.42%)