2018年1月18日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比104円97銭(0.44%)安の2万3763円37銭でした。
米国市場がついに26,000ドルを突破する強い動きになることを受け、
日経も26年ぶりに24,000円乗せまで買われましたが、
達成感からくる利益確定の売りに押されました。
短期的な調整入りが予想される中、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して
前営業日比322ドル79セント(1.3%)高の2万6115ドル65セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比74.595ポイント高の7298.280で取引を終えました。
好材料を出した銘柄への買いが強気で入ることに加えて、
10-12月期の決算も好調であることが投資家心理を
買いに傾かせました。
合弁会社の設立がニュースになったボーイングが5%上昇、
米国への投資拡大をあげたアップルも上昇になったなど
話題のある企業に資金が集まったことに加えて、
FRBが発表した2017年12月の鉱工業生産指数、
設備稼働率などの経済指標が市場予想以上に伸びたことで
上昇が加速しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場大幅な上昇を受け、
大きく買いが先行してスタートしました。
寄り付きで節目として認識されていた24,000円を突破、
26年ぶりの高値を記録しましたが、
しばらくすると下げに転じました。
24,000円を高値レベルで突破しましたが、
達成感からくる売りに加えて、
投資指標が割高に近づいたことが売りを加速させました。
ゴム製品、精密機器、電気機器が買われ、
情報・通信業、化学、輸送用機器には厳しい売りが入りました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
節目の24,000円を突破してから利益確定がでましたが、
商いが3兆円を超えることから機関投資家が
大きな金額で売りを入れている可能性があります。
割高圏まで進んだ後、下げてくる典型的な天井のパターンなので、
調整入りと判断していいでしょう。
しかし、24,000円を一回しっかり抜けたことを見せたことは
次の挑戦ではより力強くなる可能性が高くなりました。
テクニカル指標で5日移動平均線が意識されているので、
安値を割って下げてくる場合は、
短期的な調整の加速であると判断してください。
商いは3兆円を大きく超えるところまで増加、
東証1部の売買代金は概算で3兆5901億円、
売買高は18億2075万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1625、
値上がりは371、変わらずは68銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今年に入っては精密機器、電気系などの部品・半導体関連に
注目するように一貫して伝えていました。
実際に戦略メルマガで解説した安川電機<6506> 、
日本電産<6594>は暴騰を続けて、節目を突破しました。
1625銘柄が下がる中でも半導体関連はしっかり、
むしろ上昇が継続するような流れですが、
これが強い相場の時の特徴です。
上昇が続く間は焦ることなく保持を続ければいいだけの話ですが、
予想PERが17.40、前期基準では19.12倍と
割高レベルに近づいてきたと言えます。
(日経のPERは13-17倍の間で動きやすいとの授業内容を思い出してください。)
注目するセクターは前日までと変わりませんが、
利益確定の売りが膨らむレベルには十分到達したことを
常に念頭に入れて、逆指値で売りの設定は必ず行ってください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,763.37 -104.97(-0.44%)
NYダウ(休場)
26,115.65 +322.79(1.25%)
ドル・円
111.20 – 111.21 +0.44(0.39%)
ユーロ・円
136.18 – 136.22 +0.85(0.62%)