2018年2月21日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比45円71銭(0.21%)高の2万1970円81銭でした。
利益確定の売りが継続して出る動きでマイナスに沈む場面がありましたが、
円安を好感して200円以上をあげる局面も迎えるなど
変動性が高くなっています。
直近の動きでは持ち合いが形成され、
上か下かによって大きく動き出す「拮抗状態」に入りました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に下落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に下落して
前営業日比254ドル63セント(1.0%)安の2万4964ドル75セント、
ナスダック総合株価指数は続落して、
前営業日比5.158ポイント(0.1%)安の7234.308で取引を終えました。
4営業日前に節目の25,000ドルを取り戻しましたが、
3営業日ぶりに再び下に抜けました。
目先の利益を確定する動きに加えて、
ウォルマートが大きく下げたことが市場の重荷になりました。
四半期決算の結果は年末商戦でアマゾンに惨敗していることがわかり、
1株利益(EPS)が市場予想を下回り、
市場全体の下落を主導しました。
テクニカル的にも非常に気になる形になってきましたので、
投資戦略のところで説明します。
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【日本市場の動向】
日本市場は変動幅の大きい一日になりました。
ダウは下げましたが、ハイテク株への買いが進んだことが好感され、
朝方は買いが先行、100円を超える上昇幅もみせました。
午後に入ると、売り買いが拮抗して上げ幅を打ち消してから下落に
円高基調が一服してから、107円台まで円安が進むこともあり、
再び200円を超える上昇など、悩みの多い相場でした。
円安を受けて前日には売りに押された自動車が上昇、
半導体関連銘柄にも買いが広がりました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げ、形でも上昇になりましたが、
長いひげがつくことで勢いは強くありません。
2/19まで強く上昇してきましたが、
3日に渡って22,000円を挟んでの動きで
持ち合いに入っていることになります。
前日の診断と変わらず、2/19の高値を早期に上放れして
上昇トレンドへの復帰を果たさないと、
再び下げ出す時に加速がつく恐れがあります。
商いは連日の年初来最低を抜け出し、
東証1部の売買代金は概算で2兆6862億円、
売買高は13億8202万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1087、
値下がりは897、変わらずは82銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場が不安定さが増し、岐路に立っているように見えます。
前営業まで力強くのびましたが、
25日線に伸びたかと思ったら、戻りのさげ、
本日はその安値を割り込みました。
今夜の動き次第では25日線で叩かれたことになるので、
心理的に崩れやすい形に変わってしまいます。
ニューヨーク市場の動きがよくなければ、
当然日本市場も風を引くものなので、
米国市場の動向も合わせてフォローする必要があります。
日本市場も際どいところで迷いに入ったので、
前日の戦略通り、保持しているものに関しては
しっかりロスカットか利益確定の注文を設定しておいて、
その範囲で動く際は動揺せずに待つことです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,970.81 +45.71(0.21%)
NYダウ(休場)
24,964.75 -254.63(-1.00%)
ドル・円
107.66 – 107.67 +0.69(0.64%)
ユーロ・円
132.64 – 132.68 +0.43(0.32%)
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