2018年3月5日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比139円55銭(0.66%)安の2万1042円09銭でした。
外部環境の悪化が引き続き日本の相場を下げています。
米国の追加関税方針に対して貿易摩擦が懸念され
リスクの高まりを受けて、円が高まり
円高が進んだことも市場に重くのしかかりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に4日続落と反発、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は大幅に4日続落して
前営業日比70ドル92セント(0.3%)安の2万4538ドル06セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比77.306ポイント(1.1%)高の7257.867で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は2/9以来の安値を記録しました。
トランプ氏が鉄鋼とアルミニウムの追加関税をかける
対象国などを発表すると予想され、
世界的に貿易戦争を囲む不透明性が高まりました。
ただ、ダウ平均は前日までに約1100ドルの
下げを記録したばかり、短期的な買いが入ることで
下落幅を縮小させながら終了しました。
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【日本市場の動向】
日本市場はわかりやすく外部環境の影響を受けています。
追加関税に関する懸念で米国市場が続落、
世界的なリスクの高まりを受けて、週末の間に円高が進行、
本日は高止まりしたことが嫌気されたことも
下げを演出しました。
円相場の高止まりを受けて、トヨタなどの自動車関連銘柄に売りが広がり
精密機器、電気機器などにも売りがでました。
日経の日足は上下ひげを持って、
始値付近まで終値が戻った十字架を形成しました。
迷いのサインがでたので、下げ止まりのサインが点灯しました。
2/14の安値をわずかではありますが下回り、
安値の切り下げが出ました。
切り下げではありますが、ほぼ同じところに並んでおり、
下げ止まる可能性はあります。
ただし、下に抜けると失望の売りが重なるので、
下げが加速すると予想されます。
明日はまず下げ止まり、トレンド転換してくれるかを
確認したいところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆7617億円、
売買高は15億1045万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1532、
値上がりは482、変わらずは55銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
週前半から厳しい動きで始まるようにみえますが、
下げ止まりを予感させる少しポジティブなサインは出ています。
一時的に前回の安値を下回ったものの、
押し目買いがはいることで、始値付近まで戻して終わりました。
リスク要因がまだ続く中でも米国の市場が下げ幅を縮小させて
終わったこともポジティブな側面として考えることができます。
先週末伝えた通り、今週も乱高下を含む横ばいの相場が予想されるので、
影響を受けにくいディフェンシブセクターは
短期的に注目してみる価値があるでしょう。
また、下げ止まって、戻りを試す場面では
主力株が押された分を取り戻しにかかるので
早い切り返しが来る場合は、輸出・大型の方に注目して見守りましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,042.09 -139.55(-0.66%)
NYダウ(休場)
24,538.06 -70.92(-0.28%)
ドル・円
105.38 – 105.39 -0.35(-0.33%)
ユーロ・円
129.46 – 129.50 -0.20(-0.15%)