2018年6月26日の東京株式市場は小幅反発しました。
終値は前営業日比3円85銭(0.02%)高の2万2342円でした。
中国への規制を強める米国と、一発きたら必ず打ち返す
中国との対立モードが続き、投資家心理が冷え込みました。
日本市場も大きく売りが先行してのスタートでしたが、
割安感が出てきた日本株に外国人の買いが入り、
下げ幅を打ち消しながら引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反落して
前営業日比328ドル09セント(1.3%)安の2万4252ドル80セント、
ナスダック総合株価指数は3日続落して
前営業日比160.812ポイント(2.1%)安の7532.006で取引を終えました。
通商問題において新たな規制案が出たことが
投資家心理を悪化させました。
中国の知的財産侵害への対策として、
中国資本25%以上の企業が対米投資の際、制限を課すると
報じられ、世界経済への影響が懸念されました。
IT関連、特に半導体関連に影響が大きくなるとの連想から
半導体大手に売りが広がり、
ボーイング、建機のキャタピラーなどの中国関連銘柄が売られました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が大きく崩れた影響で、
売りが先行してスタートしました。
そのまま崩れるとさらに大きな売りを呼ぶ動きでしたが、
割安圏に到達した銘柄に海外からの買いが入ったことで、
下げ幅を縮小させました。
朝方は下げ幅を200円まで広げましが、
銀行株や朝方下げた後、底入れ感が出た
精密機器などに買いが入り、小幅ではありますが、
プラスに浮上して引けました。
銀行が買われたほか、水産・農林業、
電気・ガス業種などが買われました。
一方、精密機器、情報・通信業、電気機器などには
一部銘柄を除き、売りが広がりました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
高値と安値は切り下げるテクニカル上の下げですが、
節目で支えられたことが慰安材料です。
節目となる75日線移動平均線付近でスタートして、
一時は割り込みましたが、陽線に変わり、
前日の終値付近で引けました。
75日線線を節目として支えてもらいたい心理が働いていますが、
5/30の安値まで近づいてきたことは、逆に懸念も呼び出します。
本日の安値を割り込んで、5/30の安値まで実体をもって割り込む場合は、
心理が大きく崩れる可能性があるので、警戒は常に必要です。
商いは2兆円台を回復、
東証1部の売買代金は2兆3416億円、
売買高は13億5443万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1209、
値下がりは797、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場の下げからみれば、本日もよく頑張ってくれたと
褒めたくなる相場でした。
朝方は予想通り、大きく売りが先行してスタート、
しかし、22,100円近くなると買いが進み、
この価格帯が割安圏として意識されているのではないでしょうか。
下げた後、買われていた業種をみると
銀行、半導体県連など底入れが近いと判断される
業種の銘柄が散見されました。
空売り銘柄はいい利益が乗ってきたので、
利益をしっかり収穫する戦略だけ考え、
米国では売られたけど、日本では底からの反発を店初めている
半導体、半導体製造措置関連などに注目してみましょう。
<3436> SUMCO,
<6723> ルネサスなどはテクニカル的にも面白い動きになったので
注意深く観察してみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,338.15 -178.68(-0.79%)
NYダウ(休場)
24,580.89 +119.19(0.48%)
ドル・円
109.48 – 109.49 -0.67(-0.60%)
ユーロ・円
127.42 – 127.46 -0.92(-0.71%)