2019年4月23日の東京株式市場は小幅に3日続伸しました。
終値は前営業日比41円84銭(0.19%)高の2万2259円74銭で終えました。
米国市場がまちまちな動きになったことや
利益確定を急ぐ心理が先行して、午前中は100円以上の下げ幅も見せましたが、
安値を拾う動きで午後はプラスに浮上、
市場の強さを印象付けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸のまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比48ドル49セント(0.2%)安の2万6511ドル05セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比17.205ポイント(0.2%)高の8015.266で取引を終えました。
今週中に日米企業の業績発表が佳境を迎えることから
様子見ムードが広がり、
材料の出た銘柄を中心に売り買いが交差する動きでした。
イランとの関係で受給のバランスが懸念される原油市場では
原油高が進行、石油関連銘柄に買いが進んで下を支えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は連休前の様子を見せ始めました。
前日の米国市場が方向感に欠ける展開で、
日本市場も100円の下げ幅を見せる場面から
プラス圏に戻すなど前日に類似する動きになりました。
ファストリ、安川電機など非常に強かった銘柄には
利益確定が進み、
押されていた内需系に買いが入ってきましたが、
海外の参加者も少なく、薄商いの中
動意に欠ける展開でしたが、下値は固く守りました。
前日に引き続き鉱業が上昇率1位、
原油高を受けて石油・石炭製品がその後を追いました。
一方、繊維、ガラス、非鉄金属、化学など
素材系が軒並み下落しました。
商いは連続で2兆円割れ、
東証1部の売買代金は1兆9461億円、
売買高は9億9523万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1234、
値下がりは779、変わらずは127銘柄でした。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ短陽線を形成、
いわゆるハンマーというものです。
売られた後は戻して終わっているので、
勢いはまだ生きているという解釈です。
2週間の動きで見ると、ギャップを空けて上昇した後
高値圏での持ち合いを形成、
下にも上にも振れやすい形から、上に振れる準備をする形になりました。
下に振れたとしても22,000円、その下に転換線、
上向きの25日線、75日線と支えられる要素が
揃っています。
まずは22,000円をしっかり守るかを確認です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
心配する必要はないかな、のような動きになりました。
利益確定のタイミングに来てたものは売られ、
安かったものに資金が回る、
それでもって午後はプラスに転じることから
今週の動きは「底値が固く、先高観が強い」と考えてよいでしょう。
注目を集めていた日本電産は
2019年3月期の連結税引き前利益は前の期比15.1%減の1390億円で営業減益、
しかし2020年3月期は前期比22.3%増の1700億円と、
拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったと伝わりました。
短期的には「営業減益」を材料に売られるものですが、
長期的には「過去最高益を更新する見通し」が好感されるので、
中・長期的には市場にプラスではないでしょうか。
固い地合いが見られていることから
明日までは下の固い動きがみられると予想します。
前日に引き続き、精密機器が強くなったので、
今週中は注目、木曜日以降の利益確定の動きに気をつけましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,259.74 +41.84(0.19%)
ドル・円
111.86 – 111.87 -0.03(-0.02%)
ユーロ・円
125.80 – 125.84 -0.03(-0.02%)
NYダウ(ドル)
26,511.05 -48.49(-0.18%)
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