2019年12月23日の東京株式市場は小幅に4営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比4円48銭(0.02%)高の2万3821円11銭でした。
先週末の米国市場は3指数揃って連日の最高値更新、
日本市場はその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしましたが、
寄り付きの勢いを生かすことができず、陰線で引けて終わりました。
上昇・下降というよりは、大きく下げずに年内の取引を終えたいという心理が強く、
大きく崩れる動きにもなりにくい流れが予想されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比78ドル13セント(0.3%)高の2万8455ドル09セント、
ナスダック総合株価指数は8営業日続伸して
前営業日比37.737ポイント(0.4%)高の8924.955で取引を終えました。
3指数揃っての最高値更新が継続しました。
米中の貿易協議が進展していることが引き続き好感され、
強い相場が続きました。
半導体銘柄に加えて、ディフェンシブ銘柄にも
資金が向かう動きで、情報・ヘルスケアなどの分野が買われ、
ナスダック指数は8営業日連続の最高値更新となりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の米国市場が上昇したことを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
買い先行ではあったものの、寄り付きから2円ほど上昇した後は
一貫して利益確定の売りが出る流れで
先週末の終値付近まで下げて終わりました。
市場を牽引するような材料が見当たらず、
出遅れ感があったディフェンシブ銘柄に買いが進み
医薬品、小売業などが買われ、
米国市場同様、半導体関連が物色され
精密機器、その他製品にも買いが広がりました。
商いは3カ月半ぶりの低水準まで減って、
東証1部の売買代金は概算で1兆4998億円、
売買高は9億5578万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は586、
値下がりは1486、変わらずは86銘柄でした。
終値では上昇ですが、値上がりは3割弱に止まりました。
日経の日足は短い下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
朝方は高く始まりましたが、その勢いを保つことができず、
陰線で引けましたが、
先週末の終値とはわずか4円の差で
持ち合いの様子が続きました。
力は不足しますが、高値と安値は切り上げて
形では上昇になりながらトレンド転換してきたので、
本日の高値を上に抜けると、24,000円への挑戦を再開します。
年内には24,000円を上に抜く材料が不足していますが
近くまで進んでから大納会を迎えると
来年への期待をつなぎながら終わる形になるでしょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は「来週はさらに方向感のない動きが予想されます。
クリスマスを迎えることで、外国の参加者は激減、
市場を主導するようなエネルギーが不足するでしょう。」と解説、
週初から早速方向感のない動きが出ました。
市場には今週どうするか、というよりは
来年の戦略に目が向いており、
無難に今年度を終えれば良いという雰囲気が強く漂っています。
買われる材料があるわけではありませんが、
「閑散に売りなし」という格言通り、
売り崩すようなこともなりにくいのが今週の展望です。
年末講座で強調した通り、
半導体部門には米国市場からも軽快な動きが見られ始まったので、
焦って新しい銘柄を仕込むよりは
じっくり年末を迎え、関連銘柄を物色するのも良いでしょう。
それでも「年末だから頑張りたい!」という方は、
米国の動きに合わせてディフェンシブ銘柄か、
今週の話題になりそうな小売系に注目しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,821.11 +4.48(0.02%)
ドル・円
109.40 – 109.41 +0.04(0.03%)
ユーロ・円
121.25 – 121.26 -0.33(-0.27%)
ユーロ・ドル
1.1082 – 1.1085 -0.0035(-0.31%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,455.09 +78.13(0.27%)
S&P500種
3,221.22 +15.85(0.49%)
ナスダック
8,924.955 +37.737(0.42%)
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