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2019年12月25日の日経概況

2019年12月25日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比47円71銭(0.2%)安の2万3782円87銭でした。
米国市場は短縮取引で反落と、10日続伸とまちまちな動きになり、
日本市場は方向感の定まらない動きが加速、
7年ぶりの低水準な商いを記録しました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は4営業日ぶり反落と続伸でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶり反落して、
前営業日比36ドル08セント(0.1%)安の2万8515ドル45セント、
ナスダック総合株価指数は10営業日続伸して
前営業日比7.235ポイント(0.1%)高の8952.884で取引を終えました。

前日解説した通り、当日は午後1時までの
短縮取引で市場参加者自体が少ないことから、
方向感に欠ける展開は予想されたことです。

上値を追うような積極的な買いは見られませんでしたが、
失望を呼ぶような大きな下げもないので、
年末に向かって小さい値幅で上下する動きが想定されます。

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【日本市場の動向】

日本市場は方向感の定まらない膠着勘が強まりました。
積極的な売買は見られず、前日よりも狭い範囲で
日経平均の変動幅は41円98銭、2017年3月に記録した
37円93銭以来の小ささとなりました。

関潤副COOが退社すると発表して
いい材料の見当たらない日産が年初来安値を更新、
半導体銘柄の活況で注目されていた
アドバンテストは場中に大きく上昇する場面がありましたが
引けにかけては上昇幅をすべて返上して変動0で引けました。

商いはさらに薄くなり、5年8ヶ月ぶりの
低いレベルを記録した前日も下回り、
2012年12月12日の1兆627億円以来、
7年ぶりの低水準を記録しました。

東証1部の売買代金は概算で1兆992億円、
売買高は7億7659万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1594、
値上がりは469、変わらずは97銘柄でした。

日経の日足は前日より弱気の形を形成しました。
上ヒゲを持つ短陰線で、

高値と安値は前日より切り下げ、
形では下落になる流れが続きました。

12/20の日足を基準にして持ち合いに入っているので、
このような場合は12/20の安値が支えとして認識されやすくなります。
前日まで支えになっていたボリンジャーバンドの+1σは
本日の高値が止まった場所に位置するので
短期的には抵抗に変わってしまったと解釈できます。

12/20の安値を下に抜けると
下げが加速するので、今週中にこれを下抜くか
支えられてくれるかが確認ポイントとなります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日本市場は「開店休業」が続いたと表現していい動きでした。
直近、異様と言えるほど強い動きを
続けている医薬品のみが上昇、
情報・通信業が辛うじて±0を記録しました。

米国ではウォルマート、ホーム・デポなどの
小売・コンシューマ(消費者)関連銘柄が買われて
市場を支えましたが、日本市場では小売業が下落率4位と
連動することができませんでした。

12月30日の月曜日が大納会で、実質的に今週が
今年最後の取引週になることを考えると
大きくあげる要因も下げる要因も見当たらず、

小範囲の様子見の範囲で今年の取引を終える見込みです。
大発会は2020年1月6日の月曜日、
今年の年末年始はゆっくり投資の振り返り、
新たな知識のインプットをする時間が長くなってくれそうです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,782.87 -47.71(-0.20%)
ドル・円
109.37 – 109.38 -0.02(-0.01%)
ユーロ・円
121.20 – 121.27 -0.06(-0.04%)
ユーロ・ドル
1.1085 – 1.1088 ±0.0000(0.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,515.45 -36.08(-0.12%)
S&P500種
3,223.38 -0.63(-0.01%)
ナスダック
8,952.884 +7.235(0.08%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/topics/

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