2020年2月20日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比78円45銭(0.34%)高の2万3479円15銭でした。
米国市場が下落したものの、想定内の範囲で、
前日の大きな下落から自律反発も出やすい位置にあったことで
上昇して引けました。
積極的に上値を追う動きは見られず、投資家にはまだ迷いが残っています。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比115ドル84セント(0.4%)高の2万9348ドル03セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して
前営業日比84.437ポイント(0.9%)高の9817.180で取引を終えました。
新型肺炎の影響を受ける企業に対する
支援など、政府レベルでの景気支援策を打ち出した
中国の動きで、景気への影響は緩和されるとの見方が広がりました。
前日は下げたアップルも上昇に転じ、
関連銘柄に買いが戻ったことも市場を押し上げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は好材料・悪材料が交差する環境の中から、
上げ幅を伸ばすことができない上昇を見せました。
中国政府が景気対策として政策金利の利下げを発表、
投資家心理が改善して買いが進みました。
為替市場で111円台と円高が進んだことも
買いを促しましたが、
米国が日本への渡航注意情報を出したことで
インバウンド関連銘柄が売りに転じました。
鉱業、自動車などの輸出関連銘柄が変われ、
小売、陸運、空運などインバウンド関連、
水産、建設など内需関連全般に売りが広がりました。
東証1部の売買代金は概算で2兆1810億円、
売買高は11億7403万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は744、
値下がりは1298、変わらずは118でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
始値で75日線、25日線を超えてスタート、
さらに上昇して期待が膨らみましたが、
買いが一服した後は直近の利益を確定する売りに押されました。
終値では25日線と75日線を割り込んで終わって
明日、本日の安値を割り込んで下落する場合は
2月6日に形成された直近の高値を
切り下げることになります。
1月17日の高値から考えると高値の切り下げが
2回現れることになって下げトレンドに
入ることになります。
明日は週末で利益確定がさらに出やすいと
言うこともありますので
一時的の急落には注意する必要があります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場はザラ場の途中で出た材料で
奇妙な動きになりました。
400円を超える上昇幅を見せて
上昇トレンドへの復帰かと思ったとろこで、
船上で2人が死亡したとの報道が流れると
景気への懸念で売りが広がりました。
上昇幅は3桁を切り、
終値で上昇はしたものの
一歩間違うとむしろ下げが加速する形を形成しました。
月曜日が休場で3連休前の金曜日になる明日は
動きづらい相場になりますが、
下方圧力が強まる流れで、
下げに転じた銘柄はさらに下げが強まる可能性があります。
塩漬け寸前になっている買いの銘柄は
おとなしくロスカットを設定して撤退してください。
空売りで保持しているものは、
引け間際に利益確定で急速に買い戻されるので、
ザラ場が見られる場合は、引けまで待たずに
利益を確定してもいいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,479.15 +78.45(0.34%)
ドル・円
111.92 – 111.93 +1.81(1.64%)
ユーロ・円
120.93 – 120.94 +1.99(1.67%)
ユーロ・ドル
1.0804 – 1.0807 +0.0002(0.01%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,348.03 +115.84(0.39%)
S&P500種
3,386.15 +15.86(0.47%)
ナスダック
9,817.180 +84.437(0.86%)
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