2020年10月5日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比282円24銭(1.23%)高の2万3312円14銭でした。
週末の米国市場はトランプ氏の新型コロナウイルス感染、
追加経済対策をめぐる不透明感などを要因に反落しました。
日本市場はトランプ氏の早期退院観測が伝わると
買いが優勢、前場では350円高まで進みました。
上げ幅を縮小させながら終わったものの、
23,300円に戻って、心理的には安心感を与えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比134ドル09セント(0.5%)安の2万7682ドル81セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比251.49ポイント(2.2%)安の1万1075.02で取引を終えました。
日本の午後を揺るがしたニュースの
トランプ氏が新型コロナウイルスに
感染したことがリスクオフに繋がり、
取引開始直後に430ドルあまり下げる場面まで見られました。
市場予想80万人増加に対して
実績は66万1千人増となった雇用統計の結果を受けて、
売りの要因となりましたが、
追加経済対策への合意を促すとの見方が広がり、
下げ幅は縮小されながら取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の不安な動きから一転、
300円近い上昇を記録しました。
トランプ氏が5日にでも
退院する可能性があるとのニュースが流れたことで、
買い安心感が広がりました。
追加経済対策への合意が近いとの期待で
下値を保った米国市場の流れを引き継ぎ、
日本市場でも買いの要因となりましたが、
大統領選挙の結果を見極めたいとのムードは
上値を抑えました。
その他製品以外の32業種が上昇、
銀行、保険業、証券などの金融全般に加えて、
陸運、鉱業、鉄鋼などの上昇が目立ちました。
日経の日足は長めの上ヒゲを持つ陽線を形成、
下げの流れが止まりました。
高値と安値は先週末より切り上げて上昇の形、
始値が25日移動平均線付近からスタートして、
上昇して終わったので支えに25日移動平均線が変わる気配を見せました。
上昇したものの
直近の3ヶ月の動きは持ち合い、
9月から10月にかけて
特に範囲が狭まってきました。
きっかけさえ与えられれば
上か下、大きく爆発する可能性があるので
振れた方向についていく心の準備は常にしておきましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆711億円、
売買高は10億4647万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1905、
値下がりは226、変わらずは46銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末に展望した今週の動きは
1. トランプ氏の体調によって一喜一憂する
2. ノーベル賞関連
2つの要因で揺れ動くと解説しました。
週末の間は雇用統計の市場予想を下回る低調ぶりなど
まだ混沌とした空気がありましたが、
トランプ氏の早期退院が報じられると
すかさず上昇する、まさに予想した通りの展開になりました。
観測通り5日に退院しても、本来であれば
2週間の自粛が必要になるなど、
まだ楽観してできない要因が潜んでいます。
マザーズ指数が+32.01で+2.62%、
規模別では小型が+62.82で+2.06%など
個人の資金がむきやすいセクターに資金が流れているので、
小型のバリュー銘柄、マザーズのグロース銘柄を
バランスよく組み合わせると
戦略的には有利に働くでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,312.14 +282.24(1.23%)
ドル・円
105.62 – 105.63 +0.45(0.42%)
ユーロ・円
124.22 – 124.23 +0.94(0.76%)
ユーロ・ドル
1.1759 – 1.1761 +0.0037(0.31%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,682.81 -134.09(-0.48%)
S&P500種
3,348.44 -32.36(-0.95%)
ナスダック
11,075.016 -251.491(-2.22%)
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