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2020年10月2日の日経概況

2020年10月2日の東京株式市場は下落しました。
終値は前営業日比155円22銭(0.67%)安い2万3029円90銭でした。
システム障害で取引が停止された10月1日を除いての比較です。
米国は前日まで続伸したものの、経済対策の不透明感が強く
上げ幅は限定的でした。
日本市場は障害からの回復で安心感が広がり買いが先行しましたが、
トランプ氏のコロナ感染ニュースでマイナスに転じて終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸ました。
ダウ工業株30種平均はシステム障害の前日に329ドル高、
当日は小幅に続伸して、
前営業日比35ドル20セント(0.1%)高の2万7816ドル90セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比159.00ポイント(1.4%)高の1万1326.51で取引を終えました。

朝方は追加経済対策への合意期待が膨らみ
260ドル近く上昇する場面もありましたが、
先行きは楽観できないとの見方が次第に強まり

上昇幅は縮小されながら終わりました。
一方、経済対策の結果に影響を受けにくいとされる
ハイテク部門には買いが続き、上昇幅を広げました。

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【日本市場の動向】

日本市場は午後からのニュースで揺れました。
10月の初日に東京証券取引所のシステムで
障害が発生、全銘柄の取引が停止されました。

朝方はシステムが再度稼働、市場が正常化されるとの
安心感で買いが進み、
上げ幅が200円に迫る勢いを得ました。

午後2時過ぎに、米国の大統領から
コロナに感染しているとのニュースが入り、
マイナスに沈み、幅を広げました。

海運、空運、輸送用機器の3業種のみが上昇、
30種は下落しました。
特に医薬品、鉱業への売り圧力が強く、
倉庫、食料品などの内需系にも売りがでました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成、
下げの流れが続きました。
25日移動平均線に接近してスタートして
上げ幅を拡大する場面もありましたが、

ファンダメンタル情報により市場全体が引きずられ
下落して終りました。
安値ではボリンジャーバンドの-2σをタッチしてから
若干戻して終わっています。

上下狭い範囲の中で行き来する
三角持ち合いを形成して煮詰まってきました。
上下、下振れた方向に大きく動き出すので
偏ったポジションの立て方は
控えた方がよいでしょう。

東証1部の売買代金は概算で2兆8642億円、
売買高は14億8464万株でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

週末にかけて災難続きの週間でした。
10月の初日はシステム障害による全銘柄の取引停止、
2日はトランプ氏のコロナ感染で後半急落、
まったく、もう、という感じの終わり方でした。

終わってからみると、世界一の権力者が
コロナだというのにこの下げ幅ならまだマシではないか、
妙な安堵感もあるような動きでした。
元々、コロナを軽視するような発言を繰り返してきた
彼の言動をみると、感染は時間の問題だったことに
薄々気づいていたのではないかという雰囲気まであります。

来週はトランプ氏の体調によって一喜一憂する可能性がありますが、
毎年繰り返されるイベントが待っています。
10月5日:医学生理学賞、6日:物理学賞、
7日:化学賞、8日:文学賞、9日:平和賞など、
ノーベル賞週間になります。

全体の流れは米国市場の動向と本日も105円台に
一気に円高が進んだ為替左右されますが、
ノーベル賞関連で探してみるのも面白いでしょう。

2017年以外、14年以降は毎年日本人の受賞者が
輩出されており、
今年は医学生理学賞、化学賞に有力候補を出しています。
来週の株式市場は2部門の関連銘柄を囲んでの物色が進むなど
個別の物色が中心になりやすいでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,029.90 -155.22(-0.67%)
ドル・円
105.09 – 105.10 -0.44(-0.41%)
ユーロ・円
123.15 – 123.16 -0.70(-0.56%)
ユーロ・ドル
1.1718 – 1.1719 -0.0018(-0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,816.90 +35.20(0.12%)
S&P500種
3,380.80 +17.80(0.52%)
ナスダック
11,326.507 +159.000(1.42%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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