2020年10月14日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比24円95銭(0.11%)高の2万3626円73銭でした。
新型コロナウイルスのワクチン開発中、ワクチンに対する治験休止が相次ぎ、
米国市場は5営業日ぶりに反落、
日本市場も売りが変更してスタートしました。
割高感の薄い日本市場に資金が回ってきて買われましたが、
上昇幅は限定的なままでした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は5営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比157ドル71セント(0.5%)安の2万8679ドル81セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日12.36ポイント(0.1%)安の1万1863.90で取引を終えました。
新型コロナウイルスのワクチン開発関連ニースが
再び市場心理を悪化させました。
J&Jが開発中のワクチンに対して治験を休止したと
発表したことで懸念が広がりました。
市場予想を下回るパフォーマンスをみせなかったにもかかわらず、
JPモルガン、シディグループの決算発表後、
売りが膨らんだことも市場を冷え込ませました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場との相関が薄くなりました。
アップルが大きく下げて下落した米国市場の動きを
引き継がず、堅調な動きを見せました。
新型コロナウイルスのワクチン開発で
悪材料がでたことで下げスタートとはなりましたが、
押し目買いのタイミングだと判断されて、
買いが入ることでマイナス幅を打ち消しました。
上昇はしたものの、前日の始値にも届くことなく、
上値が抑えられながら取引を終えました。
小売、通信、食料品などの内需系が強い一方、
精密機器、化学などの景気敏感銘柄も買われました。
日経の日足は本日も迷いが続く持ち合いの様子でした。
短い上下髭をもつ短陽線を形成、
前日の形とは反対に高値を切り下げて
安値は切り上げたので典型的な持ち合いの形です。
確かに下値は固いまま高値圏でとどまっていますが
様子見ムードが強く、
直近の高値を超えて上に行かない限りは、
持ち合いは当分続くことでしょう。
その反面、大きく売り込まれ下げる要因も見当たらないので、
下げてくる場合も、25日移動平均線をサポートラインと
意識しておいてよいでしょう。
商いは低調で、2兆円を割り込んだままですが、
今週に入ってからは最多を記録しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9458億円、
売買高は9億6737万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は735、
値下がりは1355銘柄、変わらずは86銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「中国関連銘柄にはチャンスが巡ってくる気配がある他、
マザーズはついにマイナスで利益確定が出始めているので、
利益確定を消化してからのリバウンド狙いもよいでしょう。」と線略を説明、
1日だけ調整を挟んだマザーズは
再び上昇しました。
どこまで強いのか、非常に頼もしい動きです。
明日も上昇が続く場合は、
割高感を意識しつつも押し目買いのチャンスです。
そもそも割高感が継続して懸念されながらも、
上昇トレンドを続けているアメリカ社に比べると、
日本市場には割高感が薄く、
海外投資家も注目しやすい環境にあります。
また、ワクチン開発で治験が休止したということで
パニック近くなった投資家たちもしますが、
新薬開発のプロセスではそれが普通であることも
以前、伝えた通りです。
よって医薬品関連が押されてくると、
こちらも次のチャンスになります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,626.73 +24.95(0.11%)
ドル・円
105.45 – 105.46 -0.02(-0.01%)
ユーロ・円
123.83 – 123.84 -0.42(-0.33%)
ユーロ・ドル
1.1742 – 1.1744 -0.0038(-0.32%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,679.81 -157.71(-0.54%)
S&P500種
3,511.93 -22.29(-0.63%)
ナスダック
11,863.896 -12.363(-0.10%)
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