2020年10月19日の3営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比260円50銭(1.11%)高の2万3671円13銭でした。
米国市場が4営業日ぶりに反発した流れを引き継ぎ、
日本市場は買いが先行してスタート、
23,500円を超えて上昇幅を伸ばしていきました。
米国の追加経済対策に期限を設けたことなどが市場を押し上げましたが
大統領選への不透明感などは払拭されておらず、
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は4営業日ぶりに反発と4営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して、
前営業日比112ドル11セント(0.4%)高の2万8606ドル31セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続落して
前営業日42.32ポイント(0.4%)安の1万1671.56で取引を終えました。
ハイテク関連銘柄に利益確定の売りが出たことで
市場はまちまちな動きを見せました。
9月の小売売上高が市場予想を上回り、
前月比1.9%増になったことを受け、
市場全体はポジティブに反応しました。
市場指標は堅調な数字が出る一方、
利益確定を急ぐ心理と、
欧州における感染者数拡大の懸念が
迷いを与えている様子です。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が4営業日ぶりに反発した
流れを引き継ぎ、178円高と
23,500円を超えて、
買いが先行してスタートしました。
午前、午後とも300円の上昇幅をみせ、
23,700円台に乗せる場面もありましたが、
混戦が極まる様子が強い米国の大統領選の
先行きが不透明な状況は変わらず
上昇幅を伸ばすことはできず、
小幅の押し戻しを見せながら
本日の取引を終えました。
33業種すべて上昇する全面高で
特に鉄鋼、空運業、非鉄金属などの
景気敏感業種に買いが進み、
倉庫、不動産業など内需の一角もしっかりでした。
日経の日足は上髭をもつ陽線を形成しました。
高値と安値は切り上げて、
実体が先週末から上離れしているので
上向きのキャップを形成しました。
25日移動平均線に支えられながら
トレンド転換した形になり、
高値ではボリンジャーバンドの+2σをタッチしました。
本日の高値を抜けて上に行く場合は
+3σまでの上昇が見込まれ、
そこを押し上げると24,000円が視野に入ります。
ただし前回の動きのように
+2σと+3σの間が意識される場合は、
高値では+3σをタッチしながら
再び中に戻ってくる動きも予想されます。
商いは6営業日連続で2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆6853億円。
売買高は8億6259万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1811、
値下がりは314、変わらずは55銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週は様子見が強まると予想して、
スタートは好調といえる数字での上昇でした。
物色される領域にも変化がみられ、
市場を牽引してきた新興市場の上昇率より
日経225の方が高い上昇率を見せ、
安定性のある領域に資金がシフトしはじめている
様子が伺えます。
懸念材料はしっかりした動きを見せながらも
2兆円を超えてこない売買代金で、
本腰を入れてくれるべき資金の持ち主が
中々動いてくれないので、
現在の上昇の継続性には疑問を持たざるをえません。
本日の注目材料は中国のGDPでしたが、
7-9月期の予測平均値は5.2%、4-6月期の3.2%より
さらに加速すると見込まれましたが、
前年同期比4.9%と市場予想を下回る結果となりました。
それでも2期連続のプラス成長で、
コロナの影響をほぼ抜け出したとみても
いいかという見方も広がっています。
不透明材料が残る中、
不安定な動きが続く可能性は高いので、
多くのポジションを乗せるよりは
少ないポジションでもしっかり利益を固めるのに
集中するのが良い線略にうつる1週間です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,671.13 +260.50(1.11%)
ドル・円
105.37 – 105.38 +0.07(0.06%)
ユーロ・円
123.60 – 123.61 +0.24(0.19%)
ユーロ・ドル
1.1729 – 1.1731 +0.0014(0.11%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,606.31 +112.11(0.39%)
S&P500種
3,483.81 +0.47(0.01%)
ナスダック
11,671.555 -42.316(-0.36%)
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