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2021年9月28日の日経概況

2021年9月28日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比56円10銭(0.19%)安の3万0183円96銭でした。
米国市場が長期金利の上昇を受け、金融関係が上昇、
ハイテク関連が売られて、まちまちな動きとなりました。
日本市場は売りが先行してスタート、半導体関連銘柄の
下落で下げ幅が広がる場面がありましたが、
緊急事態宣言の全面解除見通しで下げ幅を縮小させて終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は続伸と続落、まちまちな動きが続きました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して、
前営業日比71ドル37セント(0.2%)高の3万4869ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は続落して、
前日比77.729ポイント(0.5%)安の1万4969.970で取引を終えました。

長期金利の推移とコロナ感染状況が
市場を支えました。
朝方の10年物国債利回りが1.51%まで進んで、
先週末から上昇、金融関連銘柄が買われました。

一方、長期金利の上昇を受け、
ハイテク関連銘柄への売りは進み、
ナスダックは続落しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場がまちまちな動きになった
ことを受け、売りが先行してスタートしました。
半導体関連が売られたことが影響して
日本市場にも半導体が売られ、

長期金利の上昇を受け、
割高として認識されている銘柄には売りが広がりました。
売りが一巡した後は、

緊急事態宣言が30日で全面解除される
見通しとなったことが好感され
アフターコロナ、内需関連の一角が買われ、下げ止まりました。

鉱業、銀行業が連日の上昇、
繊維製品、非鉄金属などの素材系も強く推移しました。
石油・石炭製品の好調ぶりが続きました。

海運業が連日の利益確定で下落率1位、
精密機器、空運業、その他製品業種も
厳しい売りに押されました。

日経の日足は長い下髭を持つ
短陽線を形成しました。
9月17日と21日の間に

あいたギャップを埋めることに前日挑戦しましたが、
本日の反転でギャップ埋めは失敗した格好です。

安値で3万円をタッチしてから、
長い髭を残して戻して終わったので、
そこまで弱い動きではありませんが、
積極的に買いを入れるタイミングでもないことを示唆します。

東証1部の売買代金は概算で3兆8105億円、
売買高は15億677万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1057、
値上がりは1033、変わらずは96銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

現在の世界市場を揺るがす要因は
「中国リスク」、そして「インフレ懸念」です。
中国リスクはある程度落ち着いてきて、
耐性もできてきたようだということは
前日の解説で伝えました。

米国市場が長期金利上昇でダウが上昇、
ハイテク関連の多いナスダックが下落するなどの
まちまちな動きになったことはインフレ懸念で、

欧州市場もその懸念から自由にはいられません。
値嵩株の多い半導体関連が押されながらも
この下げ幅で済んだのは
むしろ日本株の底値が硬いという
事実を見せつけてくれています。

明日はなんといっても自民党総裁選の投開票。
4候補が走るレースの中、
結果判明が市場の後になって反映は明後日以降になる可能性もありますが、

市場は政策期待からポジティブ反応を
見せる可能性が高いでしょう。
その分、明日は波乱含みの動きになりそうですが、

明日以降に備えて、新しい買入よりは
銘柄の物色に時間を使いたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
30,183.96 -56.10(-0.19%)
ドル・円
111.31 – 111.33 +0.54(0.48%)
ユーロ・円
129.98 – 130.00 +0.44(0.33%)
ユーロ・ドル
1.1676 – 1.1678 -0.0018(-0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル
34,869.37 +71.37(0.20%)
S&P500種
4,443.11 -12.37(-0.27%)
ナスダック
14,969.970 -77.729(-0.51%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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