2021年10月26日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比505円60銭(1.77%)高の2万9106円01銭でした。
米国市場が3指数そろって上昇、日本市場も大きく上昇してスタートしました。
自民党の過半数獲得見通しが報道されると、
上げ幅を伸ばし500円を超え、29000円を4営業日ぶりに超えて終わりました。
果たしてこれは本物の上昇なのか、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸と反発、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比64ドル13セント(0.2%)高の3万5741ドル15セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前日比136.506ポイント(0.9%)高の1万5226.706で取引を終えました。
ダウは連日の最高値更新です。
企業業績発表が本格的にスタート、
8割近くの企業が市場予想を上回る
好業績を発表したことを受け、投資家心理が
リスクオンに傾きました。
時価総額が初めて1兆ドルを上回ったテスラ、
上場来高値を更新したネットフリックスがにぎわったナスダックも
力強い上昇を見せました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場で3指数そろって上昇、
ダウが連日の最高値更新になったことを受け、
大きく上昇してスタートしました。
自民党の過半数獲得がみえるとの
報道を受け、市場には安心感が広がり、
上昇幅を広げ、4営業日ぶりに2万9000円台に乗せました。
海運業か 大きく躍進、鉄鋼、
非鉄金属 、など の景気敏感株が買われました 。
情報通信 、医療 なども強く内需の一角、
小売業も買われました。
銀行が下落率1位、空運、倉庫、ガスが続いて軟調な動きでした
日経の日足は 上髭の方が長い 陽線を形成しました 。
前日の 終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇したので
上向きのキャップを形成しました
25日、 5日移動平均線の上でスタートして
29,000円も抜けてきました。
前日は「ここから切り返すとまだ支えられる余地が残っています」と解説、
節目となる 移動平均線から切り返したので、
支えられたことになります 。
本日の高値を抜けて明日も上昇すると
本格的な上昇トレンドへの復帰、
反対の場合は乱高下の相場として認識されます。
東証1部の売買代金は概算で2兆5741億円、
売買高は11億4196万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1685、
値下がりは398銘柄、変わらずは101銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
落ち着いていられない・・・
大幅な上昇で喜ぶよりは
むしろこのように嘆いてしまう投資家が多いようです。
要するに、誰もが儲かりそうなトレンド相場ではなく、
変動幅が激しい高ボラティリティーの
流れで、反対のポジションを立ててしまった場合は、
むしろ大きく損失を被ってしまう
「やりづらい」相場でしょう。
企業業績、社会の情勢など
ファンダメンタルズとは関係なく
売買が行われる無機質な相場だといえます。
迷いの日本市場に希望をもたらしてくれると
期待されている日本電産<6594>、
引け後に発表した業績は
22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益が
前年同期比33.6%増の881億円に拡大、
通期予想も同利益を1750億円から1850億円に
上方修正(+5.7%)し、堅調な結果です。
好業績を発表してからも押されてしまった
安川電機のようにならないのか、
明日の反応次第で、今後の日本株動向に影響しそうです。
前日の戦略は「短期のリバウンドを狙うなら、
小売業、ゴム、食料品の押しが大きかったので、
ねらい」と解説、
本日は上昇率7位をゴム、小売りが占めています。
やはり、今週からの決算相場には短期戦略が有効でしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,106.01 +505.60(1.77%)
ドル・円
113.98 – 114.00 +0.35(0.30%)
ユーロ・円
132.49 – 132.51 +0.03(0.02%)
ユーロ・ドル
1.1623 – 1.1624 -0.0034(-0.29%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,741.15 +64.13(0.17%)
S&P500種
4,566.48 +21.58(0.47%)
ナスダック
15,226.706 +136.506(0.90%)
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