2021年11月29日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比467円70銭(1.63%)安の2万8283円92銭でした。
南アフリカでみつかった変異ウィルスの影響が続き、続落しました。
変動性が非常に高く、まだ収まる気配がないので、
十分警戒しながら空売りの利益を取っていくことにしましょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の金曜日、米国市場は大幅に下落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続落して、
前営業日比905ドル04セント(2.5%)安の3万4899ドル34セント、
ナスダック総合株価指数は大幅に反落して、
前日比353.569ポイント(2.2%)安の1万5491.657で取引を終えました。
南アフリカで新型コロナウイルスの
変異株が見つかったニュースが世界の市場を全面安の展開に追い込み、
米国市場にも売りが波及しました。
英国、ドイツなど欧州各国が南アフリカをはじめ
周辺6か国からの渡航制限を表明するなど
景気回復を遅らせる要因となるニュースが相次ぎ、
下げ幅は1000ドルを超える場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は南アフリカでみつかった
変異ウィルスの影響が続き、
売りが先行してスタートしました。
下げ幅が560円を超える場面では
売られ過ぎへの警戒から
自律反発の買いが入って急速に反発
前営業日の終値を上回って
プラスに転じる場面もありました。
岸田文雄首相が午後、オミクロン型の感染防止のため、
30日午前0時より新規の外国人の入国を
停止すると発表したことが市場の重しとなり
マイナスに沈んで終わりました。
海運業、その他製品の2業種のみが上昇、
31業種は下落する全面安に近い展開で、
先週に続き陸運、空運などの物流・旅行関連の
下げがきつく進みました。
日経の日足は上ひげが長い
短陰線を形成しました。
ボリンジャーバンドの-2σをブレイクしてスタート、
一時は前営業日の終値を上回って
プラスに転じる場面もありましたが、
長い上ひげを残して10月14の安値付近で終わりました。
先週末は「10月29日の安値まで割り込むと
下げが加速しますので
下げ止まりのサインが出るまで、
新たに買いのポジションを持つことは控えましょう。」と解説、
そのままの動きです。
それに加えて実体が薄く、戻りの力が弱かったので、
まだ反転の兆しが見えない流れなので、
テクニカル的にもまだ新たな買いを入れる場面ではありません。
東証1部の売買代金は概算で3兆3942億円、
売買高は15億3062万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1989、
値上がり銘柄数は159、変わらず銘柄数は32でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週の相場展望では「週明けは弱い展開も予想されますが、
中盤に入って売られすぎが意識されると
自律反発、週後半は米国の雇用統計の発表に備えて、
商いの薄い持ち合いに入っていくでしょう。」と解説、
弱いスタートを切ったのは予想通りでしたが、
プラスになる場面では
「早くも自律反発か」と思わせてから
再びマイナスに転じて終わる展開。
気が休まる時間がありませんが
当分はこの動きが続くでしょう。
変異ウイルス「オミクロン型」の詳細はいまだにわからず
乱高下がどれほど続くかは未知数ですが、
デルタ株ほどのインパクトがあると判明されるだけでも
市場には大きなインパクトがあるので
安易な考えで新たに買いのポジションを入れる局面ではありません。
保持している空売りのポジションにはちゃんと利益確定の
買い戻し注文を設定しておいてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,283.92 -467.70(-1.63%)
ドル・円
113.41 – 113.42 -0.75(-0.65%)
ユーロ・円
127.80 – 127.82 -0.44(-0.34%)
ユーロ・ドル
1.1268 – 1.1270 +0.0035(0.31%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,899.34 -905.04(-2.52%)
S&P500種
4,594.62 -106.84(-2.27%)
ナスダック
15,491.657 -353.569(-2.23%)
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