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2023年 6月19日の日経概況

【市場総括】

2023年6月19日の東京株式市場は反落しました。終値は前営業日比335円66銭(1.00%)安の3万3370円42銭。週末の米国市場が3指数揃って下落したことを背景に売りが先行してスタート、先週末まで33年ぶりの高値を更新し続けたことは利益確定のタイミングに来ていることを示し、売りが出やすいタイミングでもありました。下げ幅は400円を超える場面もありましたが、押し目を拾う買いも入って、下値では支えられながら下げ幅を縮小して終わりました。

本日も最後までしっかりお読みください。


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【米国市場の動向】

週末の米国市場は反落と上昇でまちまちな動きとなりました。ダウ工業株30種平均は反落して、前営業日比108ドル94セント(0.3%)安の3万4299ドル12セント、ナスダック総合株価指数は7営業日ぶりに反落して、前営業日比93.250ポイント(0.7%)安の1万3689.571、S&P500指数は下落して-16.25(-0.36%)で引けました。

金融引き締めの長期化懸念が市場心理を悪化させましたが、消費の活発さが目立つ経済指標の発表が下支えとなりました。リッチモンド連銀のバーキン総裁が一段の金融引き締めに賛同する可能性があると発言を通じて、市場に警戒感を強めました。

ミシガン大学の6月消費者調査で、予想インフレ率が2021年3月以来の低さになったことや、消費者態度指数が市場予想を上回ったことは市場を支えましたが、直近の上昇に対する利益確定も出たことが上値を抑えました。


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【日本市場の動向】

日本市場は週末の米国市場が3指数揃って下落したことを背景に売りが先行してスタートしました。先週末まで33年ぶりの高値を更新し続けたことは利益確定のタイミングに来ていることをしめし、売りが出やすいタイミングでもありました。

円安・ドル高の流れが一服した為替市場の要因も加わり、下げ幅は400円を超える場面もありましたが、押し目を拾う買いも入って、下値では支えられながら下げ幅を縮小して終わりました。

内需系・金融系が強く、銀行業、保険業、水産が上昇率トップ5入りとなりました。電気・ガス業、石油・石炭製品、精密機器も強く、陸運業、建設業までが上昇しました。

下げが目立ったのは景気敏感銘柄で非鉄金属、工業、鉄鋼、海運業が下落、輸送用機器が下落率3位を記録しました。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は下髭を持つ陰線を形成しました。前日の高値と安値にほぼ並ぶ形で、持ち合いの流れ、終値では5日移動平均線にタッチしています。5日移動平均線に終値がタッチするのが6月9日以来で、本日の安値を割り込むと調整に入ることを示しています。

ここまでのパターンでは横ばい、または短い調整の後、さらなる上昇を見せてきたので、今回の調整も深くなるとは考えにくいでしょう。ただし、34,000円近くまで急ピッチで進んできた分、スピード調整の押し目作りはあっても良いタイミングです。

先週金曜日までの週足では8週連続の陽線形成で、こちらも週単位でのおしめ作りはあってよいところですよう。このような考えを持つ投資家が増えると、実際の調整につながるので注意が必要です。

東証プライムの売買代金はで3兆6722億円、売買高は13億1368万株。東証プライムの値下がり銘柄数は706、値上がりは1065、変わらずは63銘柄でした。


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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末の16日に再び上昇して終わった日経、終値が3万3706円と再びバブル経済崩壊後の高値をつけて週間の取引を終えました。10週連続の上昇で、連騰記録としては歴代4位に並びました。

ここにきて、利益確定が出てもおかしくないタイミングだというのは先週から言ってきたことです。本日は週末の米国市場が3指数揃って下落したことに加えて、円安の一服加わりました。

利益確定の売りが重なることも考えると、外部環境と内部の需給要因による下げ幅400円未満とはむしろ守りを固めたとみてもよいでしょう。米国市場が休場で、材料に欠ける明日の相場でも下げ幅を拡大させずによく守って終わることができれば、上げ基調は続く可能性が高いでしょう。

注目するのは新興市場の動き。東証マザーズ指数は続伸して2022年1月以来、1年5カ月ぶりの高値をつけました。前週末比22ポイント(2.65%)高い852.37の終値で、出遅れた銘柄への物色がはじまったことを示しています。

次の上昇局面ではグロース、新興市場に注目してみるのもよいでしょう。例えば、医療情報サイトを運営し、医療機関の紹介記事を制作するGENOVA<9341>は直近の持ち合い領域から上に跳ね上がったので、追いかけてみるのも面白いでしょう。

AIを使ってサイト上で利用者へおすすめの商品を表示するソフト開発がビジネスモデルのシルバーエッグ・テクノロジー<3961>もAIというテーマと合致して、チャートとしても面白い形になってきたので、注目です。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)33,370.42-335.66(-1.00%)
TOPIX 2,290.50-9.86(-0.43%)

為替

ドル・円 141.86 – 141.87+0.72(0.51%)
ユーロ・円 154.87 – 154.88+0.44(0.28%)
ユーロ・ドル 1.0915 – 1.0917-0.0026(-0.23%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 34,299.12-108.94(-0.31%)
S&P500種4,409.59-16.25(-0.36%)
ナスダック13,689.571-93.250(-0.67%)

債券・金利

米10年国債(%)3.767+0.046
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