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2023年 7月18日の日経概況

【市場総括】

2023年7月18日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比102円63銭(0.32%)高の3万2493円89銭。休場中の17日、米国市場が上昇したことを背景に上昇してスタート、300円強を上げる場面がありました。高値付近で戻るのを待っていたポジションの売りが出て、上昇幅を縮小するなど、変動性の高い動きとなりました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。ダウ工業株30種平均は6営業日続伸して、前営業日比76ドル32セント(0.2%)高の3万4585ドル35セント、ナスダック総合株価指数は反発して、前営業日比131.246ポイント(0.9%)高の1万4244.949、S&P500指数も3営業日続伸して+17.37(0.4%)の4522.79ポイントで取引を終えました。

朝方は中国の2023年4~6月期のGDPが市場予想を下回ったことを背景に売りが先行してスタートしました。下げ幅を100ドル近くまで広げましたが、先週発表されたCPIなどの経済指標はインフレのピークアウトを示唆する内容で、指数は反発に回り、プラスに転じました。

150ドルまで上昇する場面もありましたが、先週の上昇幅が770ドルを超えていて、利益確定の売りが出て、上げ幅を縮小しながら終わりました。


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【日本市場の動向】

日本市場は変動性の高い動きとなりました。休場中の17日、米国市場が上昇したことを背景に上昇してスタート、300円強を上げる場面がありました。上げ幅が300円を超えると上値の重さが目立ち、高値付近で戻るのを待っていたポジションの売りが出て、上昇幅を縮小しました。

中国のGDP結果を反映してマイナスに転じる場面もありましたが、ナスダック市場の上昇を背景に半導体関連に買いが入って再び上昇するなど、忙しい動きの1日でした。

業種別の動きでは33業種中、25業種が上昇、8業種が下落しました。金融系が強く、銀行業が上昇率1位を記録しました。電気機器、輸送用機器、繊維製品など景気敏感領域が買われ、内需の一角である食料品もしっかり。

下げが強かったのは原油関連で、鉱業、石油・石炭製品が下落、サービス業が下落率1位に。陸運業、水産、不動産などの内需に加えて、パルプ、化学などの景気敏感株の一部も売られました。

【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上下髭が長い短陽線を形成しました。高値は切り下げ、安値は切り上げたので、前営業日の中に包まれる持ち合いの形となりました。32970円に位置している25日移動平均線が上値の抵抗線になると予想していましたが、このまま下げる可能性も出てきています。

抵抗の要因となっているのは一目均衡表の基準線と転換線、転換線が基準線を下抜けデッドクロスが成立しているので、ここから下げに転じてもおかしくはないでしょう。

商いは1カ月ぶりの低水準を記録、東証プライムの売買代金は3兆1122億円、売買高は12億430万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1300、値下がりは478、横ばいは57銘柄でした。

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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

米国株が6連勝(ダウ指数)、日経も上昇はしているものの、その勢いは33年ぶりの高値を更新して行った時のものとは明らかに違う。永遠に上がっていく相場なんて存在しないので、当然といえば当然ですが、米国市場との乖離はやはり気になるところ。

日経は25日線が抵抗線とみられると伝えましたが、これはあくまでも一時的な調整になるというのが前提であることを忘れてはなりません。中・長期的には上昇を見込む、現在の上値の重さは次の飛躍のための調整だと思うのが良いでしょう。

ここから注意すべきことは決算相場。すでに日本の主要企業は決算発表の予定が見えており、日本市場においてもその結果に注目が集まります。インフレピークアウトの兆しを見せながら、堅調な企業業績で世界同時不況のような懸念をふっとばし、ソフトランディングにつながるなら、意外と上昇への復帰は早い可能性があります。

日本市場では明日6月の訪日外国人客数が発表され、インバウンド関連が活気つくことが考えられますので、注目してチェックしてみましょう。米国市場ではテスラ、ネットフリックスなどの主要IT銘柄にゴールドマン・サックスの決算発表も予定されているので、波乱になりやすい。

結果を見極めたいので、決算発表が予定されている銘柄に対しては片づけて決算を迎えたいところです。

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