【市場総括】
2023年8月30日の東京株式市場は続伸しました。終値は前営業日比106円49銭(0.33%)高の3万2333円46銭。特別な材料がなく、米国市場が市場予想を下回る経済指標を背景に上昇したことを好感して買いが先行してスタート、米国市場の流れを引き継ぎました。米国のハイテク関連を中心に買いが広がったことで半導体を中心に買いが進みましたが、上昇幅が300円を超えると、短期間の割高感が意識され、上昇幅を縮小して取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸ました。ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、前営業日比292ドル69セント(0.8%)高の3万4852ドル67セント、ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して、前営業日比238.626ポイント(1.7%)高の1万3943.757、S&P500種株価指数も3営業日続伸して前日比+64.32(1.45%)の4,497.63で取引を終えました。
今週は経済指標のデータで追加利上げが決まるとのパウエル議長の発言通り、指標に敏感に反応しています。同日発表された指標は7月の米雇用動態調査(JOLTS):2021年3月以来の低水準。
8月の米消費者信頼感指数:106.1市場予想(116.0)以下。2つのデータが労働市場の過熱感が緩和していることを示したことから、追加利上げの懸念が後退して、投資家心理が改善しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は特別な材料がなく、米国市場の流れを引き継ぎました。 先日の米国市場が市場予想を下回る経済指標を背景に上昇したことを好感して買いが先行してスタートしました。
米国の長期金利の上昇が一服したことでハイテク関連を中心に買いが広がったことで日本市場も半導体を中心に買いが進みましたが、上昇幅が300円を超えると、短期間の割高感が意識され、上昇幅を縮小して取引を終えました。
業種別の動きは33業種中、21業種が上昇、11業種が下落、1業種が変化なし。前日に続き上昇が優勢な展開でしたが上昇した業種の数は減少しました。 金融関連全般が強く、銀行業、証券・商品先物取引、その他金融行が上昇率トップ5に入りました。
そのた機械、精密機器などの半導体関連、景気敏感業種がつよく、輸出関連の輸送用機器も強い。反面、 前日は強かった小売業、空運業などインバウンド関連が再び弱く、景気敏感業種の海運業が下落率1位を記録しました。
【日本市場のテクニカル分析】
日経の日足は長い上髭を持つ陰線を形成しました。 実体が前日の実体から上放れするキャップを3営業日連続であけました。形は前日とほぼ一緒ですが、前回の8月14日の高値まで近づいてきました。
強力な抵抗が予想されていた25日線と75日線を一気に突破して一目均衡表の基準線も一時的に超えました。高値が止まったらところは直近の下向きのチャンネルラインと一目均衡表の先行スパン1が重なるところで、1つの抵抗を突破して次の抵抗でとどまっている流れです。
本日の高値まで突破することで上昇トレンドへの転換が予想されますが、2日連続で上昇の勢いが弱まる形を形成しているので、まだ安心できる流れではありません。
商いは9営業日ぶりに3兆円を超えました。東証プライムの売買代金は3兆3061億円、売買高は13億5012万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1000、値下がりは740、横ばいは90銘柄でした。
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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 32,333.46 | +106.49(0.33%) |
TOPIX | 2,313.38 | +9.97(0.43%) |
為替
ドル・円 | 146.45 – 146.46 | ±0.00(0.00%) |
ユーロ・円 | 159.04 – 159.05 | +0.58(0.36%) |
ユーロ・ドル | 1.0862 – 1.0866 | +0.0042(0.38%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 34,852.67 | +292.69(0.84%) |
S&P500種 | 4,497.63 | +64.32(1.45%) |
ナスダック | 13,943.757 | +238.626(1.74%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 4.117 | -0.085 |